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DXでCXしてIXしちゃう時代の「DXの思考法」

しのジャッキーです。ESG/SDGsについてや、世界標準の経営理論についてばかり投稿していますが、実はIT企業に属していますので、ときどきITのことも書きます。

本って乱読しているのですが、読みっぱなしだといまいち頭に定着しないので、アウトプットを伴わしていきたいものです。この前、「DX戦略立案書」についてまとめた記事を二回に分けて投稿しました(前編後編)。

今日は、「DXの思考法」について第一章の内容をざざっとまとめていきたいと思います。ここは、本書の目的についてですね。以降、本書の内容の忠実な引用などではなく、私自身の理解をもとに、意訳・要約しておりますのでご了承ください。

第1章:デジタル時代の歩き方

今起きているデジタルの変化は異次元レベル

様々な変化が起きているがデジタル化のインパクトは大きい
米中覇権争いもデジタル化に関する技術・産業の争い

デジタル化は富を作り出すパターンが変え、プラットフォーマーの成長は異次元レベル
個人データにより監視社会的リスクが高まった

人類は、感情は石器時代のまま、制度・ガバナンスは中世のまま、技術だけ神レベルになってしまった

そのDXは本物か?

良く語られるDXは以下のようなものだが、それはDXを矮小化している。

2025年の崖:企業のITシステムがレガシー化、早晩メンテ不能
日本のITベンダーと顧客の関係構造が特殊で双方の競争力が低下
クラウド移行して、最適な組み合わせを見出すべし
データを価値に変えるために人材採用・育成、データ囲い込み
ロボットの導入、AIによる自動化

DXとはCXである

DX=デジタルトランスフォーメーションは、CX=Corporate Transformation、会社を作り変えること。

本書の目的

経営の視座で、DXに取り組むことを「システム、技術、企業間関係、日本企業の組織風土など含めた全体像」としてとらえるための道筋を判断する地図の「ようなもの」を描くこと

タテ割りをどう打破できるのか?

タテ割りの行動様式を一掃する、と考えるだけでなく、じゃあ「ヨコ割りの行動様式」って何なのかを理解する必要がある。ヨコ割りの行動様式のロジックはデジタル化のロジックだというのが本書のスタンス。その基本的なロジックをシンプルに伝えることが本書のチャレンジ。

システムから経営へ、経営からシステムへ

ヨコ割りの行動様式のロジックの基本は、システムと経営を双方向でとらえること。

「システムから経営へ」

昭和以来のカイシャのロジックを乗り超えて初めてDXが達成できる

「経営からシステムへ」

社会やビジネスがデジタルに飲み込まれた現代において、会社そのものがソフトウェアやアルゴリズムのようになってきている
データをもとにアルゴリズムが判断・処理する時代に、その全体をどのように人類がガバナンスするかが課題
この課題に対処することとが、「経営からシステムへ」の理解に必須

DXがCXして、ついにはIXする

禅問答になってきてますが、デジタル・トランスフォーメーションとは、会社が変革(コーポレート・トランスフォーメーション)することである。そして変革した会社のみが生き残った結果、それらのアルゴリズム同士がタテ割りであり続けると考えるのは自然ではない

DXした会社同士は、これまで以上にアルゴリズム同士でつながっていく、この状態がIX、インダストリアル・トランスフォーメーションと本書ではいっている。

デジタル化が戦略を無効に

きれいな戦略を描いても実行できる組織能力がなければ絵にかいた餅。DX時代のビジネスでは、野球のように攻守の順番が整然としたものではなく、サッカーのように、両チームが入り乱れ、個々人の状況に合わせた判断と実行能力が求められる

IXの地図を描く

DXの本質

IX時代の経営のロジック、デジタル化のロジックを、個人と組織に刻み込むこと。

DXの本質を伝えるための本書の3つのアプローチ

1. これまでのロジックと新しいロジックを対比して関係づける
2. 新しいロジックを図式化するなどしてわかりやすく表現する
3. 具体例を使って説明する

デジタル時代の特徴

データやネットワークによってつながること
つながれるのはお互いのインターフェースがそろってるから
つながることは、正の面も負の面も増幅する

あなたも会社もエコシステムの一部

デジタル化の時代にビジネスを展開するということは、エコシステムの一部になる、ということ。これからDXによって、CXした結果、IXするので、DX後の産業の地図は、いまとは違うものになっている。

そのとき、「自分は地図のどこにポジションをとりをしていて、どう地図を書き換えようとしているか」の意識が決定的に重要

まず白地図を描いてみる

高速変化の時代なので、今のスナップショットは一瞬で陳腐化するので、近未来をイメージして白地図を描く必要がある。本書は第2章~第4章で、デジタル時代の白地図を説明する。第5章~第8章で、白地図に自らを書き込み、地図を書き換えるとはどういうことかを説明する。

以上、第1章はここまでです。また第二章についても書きたいと思います。DXについての記事は以下の「マガジン」にストックしてますので、併せて覗いてみてください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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