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【詩】ゼロ

閉じたはずの暗闇に
まだ、
私はいるのかもしれないが
ずいぶん遠いところまで来たような気がする

進んだ気がしないでもないのは
いつものことで
わりきった呼吸のさき
見えるものを見に行く好奇心は絶やさない

ひとつだけ理解した
手を伸ばさなくとも持っている
私という唯一のかたちを崩そうとした朝の
辟易した空気

顧みる記憶と
将来の理想が必然的に
交差した地点をゼロとして
そこから物語を展開させる

そのとき、
路傍の花のように
かよわくとも
いっさいを否定することなく、明るく強く



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     イラスト、お借りしました。
  (モリコハルさま。感謝いたします)

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(ちょっとだけ解説)

 2023年も半年が過ぎようとしております。
皆さまの上半期が順調であったことを祈りつ
つ、私は、思い通りに進んでいるのか自信は
ありません。この作品に記した通りです。

 呼吸をするため人は身軽でいるべきなので
しょうが、そのときは必要と判断したもので
も、振り返ってみますと要らなかったと思え
るものに囲まれていたりします。(簡単には
断捨離できないものも抱えながら)なので、
本当にゼロに戻ることは不可能に近いかもし
れませんが、気持ちだけは、何時でもリセッ
トできる余裕を持ちたいと思っております。
こころのダイエットも兼ねて。

    早いのは承知ですが・・

   (暑中お見舞い申し上げます)

 



#わたしの習慣

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