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『マーフィの戦い』

多分、中学生の時に土曜のお昼に放送されていたのを見たのかしら?
ドイツの潜水艦に船を沈められた整備兵のマーフィが使命感とかではなく、ただ怒りの感情から戦いを挑む話。圧倒的な力の差があるにもかかわらずお手製の爆弾やボロのクレーン船で戦うマーフィ、終戦を知らされても一向に戦いをやめない彼が放つ『俺のはまだ終わっていない!』というセリフがこの映画の全てを表している。

最後に悪態をつきながら足掻くマーフィ。彼からカメラが大きく引くと全てが無かったかのように『マーフィの戦い』が終わり消えていく……

あっけない幕切が切なさをより際立たせる。

南米の長閑な風景と彼の爆発的な感情のコントラストが印象的な戦争映画。

【ストーリー】
第2次世界大戦末期の南米。イギリス商船マウント・カイル号がドイツ潜水艦Uボートの攻撃で沈められ、乗組員も皆殺しとなった。ただ一人生き残った整備兵のマーフィは、流れ着いた小さな村で女医のヘイドンに救われる。傷が癒えたマーフィは、不時着水していたマウント・カイル号の水上哨戒機を修理し、あらゆる手段でUボートに執拗な戦いを挑む。そして終戦の日が訪れるが…。
 名優ピーター・オトゥールが孤独な復讐に執念を燃やす男を熱演した戦争アクション映画の好編。色鮮やかな南米のジャングルを舞台に、手製爆弾を搭載した水上機とUボートとの一騎打ちなど、まるで冒険映画のようなユニークな物語が展開する。ピーター・イエーツ監督をはじめとする当時のイギリス映画界の一流スタッフが結集した力作である。

https://www.newline-sonic.com/dvd/military/murphy/index.html


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