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留学経験ないけど英語を使った仕事ができているわたしの英語勉強法

標題のとおり、わたしは留学したことがありません。海外渡航はすべて旅行か仕事での出張、夫の親族訪問です。英語を使った仕事に就いていること、夫が外国人であることが話題にのぼるとたいてい、「留学したことありますか」と訊かれ、「ありません」と答えると、「じゃあ、日本国内で勉強しただけで英語できるようになったんですか。すごいですね」と言われます。じつは、ノーベル賞を受賞される前の山中先生にも、派遣の秘書面接で同じことを言われました(結局、採用されませんでしたが)。

職業経験

ある程度英語ができる、英語を使った仕事といってもいろいろな種類、レベルがありますから、以下におおまかな経験職を述べます。カッコ()内がその職で使った英語内容です。TOEICの点数は925点(複数回受験、だいたいこの点数)です。

<職歴>
・某大学での交換留学事務(協定校担当者と英語のメールでやりとり)
・理系研究室で外国人教授秘書(日常のやりとり、簡単な翻訳、通訳)
・外国人研究者支援業務(来日前、滞在時、離日の際の諸事務手続き補助、
 家族の学校との連絡補助)
・理系研究所での海外関係業務(国際学会の企画、運営など)
・映像関係者の企画書等翻訳(英→和)
・外国人ビジネスマン、海外撮影クルー同行(通訳)
・海外事業関連(翻訳、通訳、海外チームとのSkypeによる業務連絡)

並べてみると、ずいぶんと立派な職歴のようですが、実際のところ、今振り返ると恥ずかしい英語力でスタートしたものです。しかし、やはり「習うより慣れろ」、使ううちに慣れるし、学びます。そして、それを使って次の仕事、次の仕事につないでゆけます。といっても、まだまだ語彙力も貧弱で、ちょっとしたことさえぱっと訳せずに恥ずかしくなることも多い日々ではありますが。

留学だけが外国語を上達させるものではない

冒頭で述べましたように、「留学経験ないのに」とびっくりされますが、自分の経験と、留学補助経験から、留学したからといって、英語が完璧になるわけではないと言えます。またひとくちに「留学」といっても、期間、目的、本人の現地での振る舞いによって結果はさまざまです。超英語ができない状態で行き、積極的に行動して驚くほど上達したひともいれば、ある程度英語力はあったのに、ほぼ引きこもりのような状態になり、落ち込んで帰ってきたひともいました。また、わたしの担当したケースではありませんが、留学関係の問題勉強会で「日本で学校生活がうまくいかなかったため、海外にいったら変われると思い、親の金で留学するも、何もできなかった」というケースも実際は多いようでした。
もちろん、明確な目的意識を持って(いや持っていなくとも)言語だけでなく、現地に触れ、日本とはちがう空気を吸っていろんなことを吸収し、なんらか得て帰ってくることは多いです。そして、「留学で」というより、「留学がきっかけで」英語や多国語を上達させたり、いろんなことに目を向けたりするようになるので、留学はおおいに結構と思います。けれど、経済状態等、いろんな事情で留学がかなわないひともおられるでしょう。そんなひとでも、努力次第で英語力を伸ばせます。

わたしの勉強履歴

わたしのTOEIC点数は上述のとおり、925点です。とくに勉強はせずに受験しているので、これが自分の素の力かな、と思っています。TOEICの点数をあげることだけに血道をあげて、実戦では使えないひともいるようですが、自分は読み書き、聞き取り、会話力、だいたいバランスよくできてると思っています。ただ、国や地域、年代に独特の言い回しやスラングには不慣れで、ビジネスに利用する英語には不自由しない、といった状態です。

留学しないでも英語力は伸ばせると言いましたが、相応の努力はもちろん、必要です。わたしの英語勉強歴は、以下のような感じです。

・小学5年~6年:アメリカ人教師のいる英会話教室
・高校:アメリカ人教師がいる私立高で特別英語クラス
・大学:英米文学専攻、カナダ人教授の指導教授
    ボランティアでアメリカ、カナダ人留学生の「友達」

子どものころから英語が好きで、常に英語に触れるよう、英語をしゃべるひとと接するように努力してきました。とくに高校では、英語の構文問題集を鬼のようにやらされ、不良学生だっとはいえ、大学ではエッセイの書き方も学び、基礎力はあると思います。夫はロシア人で、夫婦の会話は非英語ネイティブ同士のやりとりになるので変な表現があったり、「ああ、ネイティブだったらもっとすぐ理解してくれるのに(夫の英語力のほうがわたしより下)」などと思ったり、英語ネイティブがパートナーだったら、わたしの英語ももっと上達していたろうに、と思った時期もありましたが、夫との交流は英語以外のところで非常に得るところがあり、またよく考えると、非英語ネイティブ同士の相互理解に磨きがかけられるという素敵な状況です。

現在の英語勉強法

いまはネットが発達していて、とても便利ですよね。疑問に思う英語表現があれば、オンライン辞書で調べられますし、それでも満足いかなければ英語の文例を検索できる。いろんな国の英語ネイティブが答えてくれる質問サイトもあります。オンラインの英会話教室もあるようですね。じぶんに合った勉強方法、スタイルが選べる時代、わたしは基本、怠け者だけれど日々の積み重ねは大事だと思うので以下を採用しています。

・Twitterで英語圏のニュースをフォロー。見出しに興味をもったら、本記事を読む。人道的なニュースに興味があるのでUNHCRもフォロー。
・FBで中東系メディアの「Al Jazeera English」のニュースを積極的に読む。割と中立的な立場で、人道的な報道も多いので好み。
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Fruitful Englishは、毎日5問程度の穴埋め問題が送られてきて、その場で答え合わせできます。ビジネス~日常の場面で使う英語をカバーしてあります。意外ときちんとできてなかった前置詞を繰り返し繰り返し練習できるので、自分にはとても合っています。ときどき、「イギリス英語だったらこれでいいんじゃぁゴルアァ! ×にすんな! アルクで調べたら、これ合ってるど!」という場合もありますが。問題の前にある、講師陣の英語に関する話も、勉強になる場合もあります。

ニック式英会話は、多くが「そんなん、とうに知っとるわ!」というのが多いのですが、なにしろほんとにひとこと、一行読めばいいだけなので気楽ですし、ときどき「え、それ知らんかった。勉強になるわあ」という表現もでてくるのでよいです。

そんな感じで、英語力をつけたいみなさんは、まずは自分のレベルを把握し、目標を定め、自分に合った無理のない、たのしく進められる勉強法を見つけてやっていけばよいと思います。

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