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専任PMがいない環境で、プロダクト成長を加速させるためにデザイナーが取り組んだこと

note社でプロダクトデザイナーをしている木村です。
去年の12月に入社させていただき、noteアプリのデザインを担当しています。

入社して約半年間は、アプリチームに専任PMがいなかったこともあり、施策の検討フェーズからガッツリと入らせてもらった期間でした。

備忘録がてら、そこで実際何をしていたのか振り返ってみます。

正の増幅と負の解消を両輪で

まず施策検討をする際、2つの視点を持つようにしました。

  1. 特定シーンの体験向上により、正を増幅させる

  2. 使いづらい機能やUIをなくすことで、負を解消する

1はKPI改善にも寄与することが多く、面白味もあり自然と検討が進みますが、2は直接KPI改善に寄与しないこともあり、どうしても後回しにしがちです。

そのため1はもちろん、2についても同時並行で検討するようにしました。

「正の増幅」のためにやったこと

ジャーニーマップをつくる

あらゆるシーンを網羅的に可視化し、かつ各シーンの課題感を抽出するために、PM・エンジニア陣とともにジャーニーマップをつくりました。

具体的には以下のようなフォーマットをもとに、みんなでペタペタと付箋を貼りグルーピングしました。

施策docsをつくる

ジャーニーマップを通してどんな課題感がありそうか全体像が見えてきたら、各課題に対して解決方法を検討していきます。

解決方法を考える際、どうしても早い段階からHowの話になりがちです。

これを防ぐために、施策docsというフォーマットを活用しました。
施策docsを活用することで、目的やゴール、施策を通してどういう状態を目指すのか、という前段について腰を据えて考えることが可能になります。

施策docsについては、松下さんの記事がわかりやすいのでもし詳細を知りたい方はご参照ください。

ABテストする

施策をただ打つだけでは、果たしてそれが目的やゴールの達成に寄与したのかわかりません。

そのため、あらかじめ施策docsで定めた成果指標・反指標をもとにABテストすることで、達成に寄与したかどうか明らかにしていきます。

ABテストは、Firebase A/B Testingをフル活用し効果検証の負担を減らしました。また、細かくデータを把握する際にクエリは必須なので、そこは自分がゴリゴリ手を動かしました。

「負の解消」のためにやったこと

ヒューリスティック評価を活用

ヒューリスティック評価とは、ソフトウェアユーザリティのエキスパートとして知られるヤコブ・ニールセン博士が作った10原則をもとに、プロダクトの問題点を見つける手法です。

1. システムステータスの可視性
2. 現実世界とシステムの一致
3. ユーザーに操作の主導権があり自由がある
4. 一貫性を維持しつつ、標準にならっている
5. エラーの防止
6. 覚えていなくても見て分かるようにする
7. 柔軟性と効率性をもたせる
8. シンプルで美しいデザインにする
9. ユーザーがエラーを認識、診断、および回復できるようにする
10. ヘルプやマニュアルを用意する

ユーザビリティヒューリスティック

ヒューリスティック評価をもとに、具体どう施策に落としていったのかは、また別の機会に紹介させていただきます!

最後に

note社では、PdMやデザイナーを積極採用中です!
「いきなり応募するのはハードル高いけど、一回ラフに話してみたい!」というケースも断然ウェルカムですので、お気軽にDMくださると嬉しいです。

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