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近年の傾向からM-1グランプリの優勝者を占う

M-1グランプリ2023の準決勝進出メンバーが決まりました。

大好きなマユリカとトム・ブラウンが通っていて一安心。他にも好きなメンバーが揃っていて最高の準決勝になりそうです。

昨年のnoteで優勝者の傾向についてまとめたので、それを振り返りながら今年の優勝者を予想したいと思います。

直近の四年間は、ミルクボーイ、マヂカルラブリー、錦鯉、ウエストランドと声量やセリフ量、運動量などが片方に大きく傾いているネタの優勝が続いています。一撃の衝撃が大きいネタが評価されやすい時代になり、より突き抜けた印象を出すために片方の個性を炸裂させ、片方は存在感を薄める形がトレンドなのでは、と考えました。

この形を持つコンビとして、昨年の時点で以下のコンビを挙げていました。

シシガシラ、たくろう、チェリー大作戦、滝音、セルライトスパ、デルマパンゲ、きしたかの、パンプキンポテトフライ。

この中から今年の準決勝にはシシガシラときしたかのが残っています。どちらも準決勝まで駒を進めたのは初めて。

きしたかのはR-1でもキングオブコントでも良いところまで行っていたので、そろそろ賞レースで結果を残しそうな予感がします。ここで決勝まで上がれば一気にブレイクしそうです。TBS podcastのN93も好調で、最近止まってますがYouTubeもずっと注目の的。楽しみなコンビです。

そしてシシガシラ。厚い、ブ厚い準決勝への壁を今年ようやくぶち破りました。彼らのネタは言ってしまえばハゲ漫才なのですが、ネタの内容が毎年進化していて、それでいて初見の人も置いていきません。

初見の人もお笑いファンも普段漫才を見ない人も老若男女を同じように笑わせるとてもバランス感覚のいいコンビです。浜中さんに翻弄される脇田さんの感情が乗ったツッコミは、何度見ても笑ってしまいます。二人とも漫才中に楽しそうですごく良いです。今年の優勝候補にあげたい要注目コンビです。


シシガシラを優勝候補としてこのnoteをまとめるつもりでしたが、準決勝のメンバーを見ていると新しいトレンドを持ち込んだコンビを発見しました。この4年間の流れを変えられる存在かもしれません。

それは、フースーヤとダンビラムーチョの2組です。

彼らはネタに突き抜けた印象を出すために、片方の個性を押し殺すのではなく、二人揃って個性を炸裂させる手法を取りました。

一人でボケまくって突き抜けるのではなく、二人揃って馬鹿馬鹿しいことをやる。これが新しいトレンドになるかもしれません。

フースーヤは、ギャグ漫才を貫いてM-1グランプリにチャレンジしてきました。毎年彼らの予選ネタを見るのが楽しみでした。ユニゾンでギャグをやる時の馬鹿馬鹿しさはお腹を抱えて笑えて、どうして決勝に上がれないのか長らく疑問でした。今年は決勝まであと一歩。決勝にさえ残れば、優勝にかなり近いコンビだと思っています。応援しています。

そして昨年の敗者復活戦の「生きとし生ける物へ」のネタがいまだに面白いダンビラムーチョ。M-1グランプリでは比較的早い段階から準決勝に残っていました。毎年やることを変え、面白がることを変え、笑いの取り方を変え、それでも当たり前のように結果を残してきたとんでもないエリートコンビです。ここ数年はフニャオ氏の色気が、体の厚みが、声質が、声量がどんどん魅力的になっています。大原さんもずっとふざけていて本当に最高。応援しています。


・・・ということで、今年のM-1グランプリ優勝者は、昨年までと同じようなトレンドが続くならシシガシラ、新しいトレンドが来るならフースーヤかダンビラムーチョと予想します。

最後に願望丸出しの決勝進出10組を予想します。

シシガシラ、ダンビラムーチョ、フースーヤ、トム・ブラウン、マユリカ、さや香、ダイタク、オズワルド、ヤーレンズ、真空ジェシカ


今年もM-1グランプリが楽しみです!

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