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五香粉(ウーシャンフェン)って何?

食材の知識マガジン

知っているようでもしかしたらあまり知らないままでいる食材のいろいろを紹介していきます。


五香粉(ウーシャンフェン)って何?

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何気なく使っている中華のスパイス、五香粉(ウーシャンフェン)。でもなぜウーシャンフェンなの?何が入っているのかを調べてみました。起源はわからなかったです。

五香粉(ウーシャンフェン)は、中国のほぼ全土でつかわれている混合香辛料。混合香辛料は、複数のスパイスやハーブを調合したもの。七味唐辛子も混合香辛料のひとつ。そのほかのものは、こちらで紹介しています。

五香粉は、5つ以上の香辛料からなる混合香辛料。5種類のスパイスをブレンドしたものとされていることが多いのですが、この5種類のスパイスに限られているわけではないようです。メーカーによって使用するスパイスは異なり、配合割合も異なります。開高健によれば、五香粉の五とは「多い」「複雑」などの意味だそうです(※1)。

※1:開高健『最後の晩餐』

五香粉の原料

•八角
•クローブ
•シナモン
•花椒
•ウイキョウ(フェンネル)
•陳皮

その他のレシピでは、アニスの種子、生姜、ナツメグ、ウコン、砂仁、白豆蔻(カルダモン類)、甘草、陳皮、ガランガルが使われることがあります。

八角

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THOR - Star Anise Series, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=29843670による

トウシキミ (唐樒、学名: Illicium verum)。マツブサ科のシキミ属に属する常緑性高木の1種。その果実は、大茴香 (だいういきょう)、八角、八角茴香、スターアニスとも呼ばれます。原産地は、中国南東部からベトナム北東部。中国南部やインド南部、インドシナ半島などで広く栽培されています。

クローブ

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CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2128984

チョウジ(丁子、丁字)またはクローブ(英: Clove)は、フトモモ科の樹木チョウジノキの香りのよい花蕾。原産地は、インドネシアのモルッカ群島。


シナモン

シナモン(英: cinnamon)は、ニッケイ属(肉桂属、Cinnamomum)の複数の樹木の内樹皮から得られる香辛料。 主に、スリランカや南インドなど熱帯地方原産のセイロンシナモン、中国やインドシナ原産のカシア (支那肉桂) 、ニッキ (肉桂) 。


花椒

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User:Vmenkov - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7930975による

カホクザンショウ(華北山椒、学名:Zanthoxylum bungeanum、英名:Sichuan pepper)は、中国のミカン科サンショウ属の落葉低木。日本原産のサンショウ(山椒)とは同属異種。一般には、中国名である花椒(ホアジャオ)で知られ、日本語読みで「はなしょう」もしくは「かしょう」。果皮は食用、薬用。痺れるような辛さを持つ香辛料として、中国料理、特に四川料理ではよく使われます。

一方で、山椒(サンショウ)は、花椒と同じく、ミカン科サンショウ属の落葉低木。原産国は日本で、北海道から屋久島まで、また朝鮮半島南部にも分布しています。日本でも古くから使われてきたスパイスで、縄文時代には既に料理に使用されていたことがわかっています。花椒が果皮のみを使用するのに対し、山椒は実、若葉、花、木の芽、幹の皮など、色んな部分が薬味や飾りとして使われます。花椒は熟した実を乾燥させて作るのに対し、山椒は熟す前の果皮を粉末にしたものです。山椒の木の枝はすりこ木としても使用されます。

ウイキョウ(フェンネル)

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ウイキョウ(茴香、学名: Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属に分類される、多年生の草本植物。ウイキョウ属唯一の種で、英語名から「フェンネル」ともよばれています。伝統的なハーブの一つとしても知られ、甘みのある香りと樟脳(しょうのう)のような風味があり、古くから香辛料や薬草などとして用いられてきました。

陳皮

本来中国では、熟したマンダリンオレンジの果皮を干したもの。漢方薬の原料のひとつ。日本では熟したウンシュウミカンの果皮を乾燥させたもので代用しています。

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