でも自分には関係ないからなー
生きてると、人に苛立つことがある。
あからさまに失礼なことを言ってくる奴もいる。
「ハァ?」と言いたくなる。
こちらが慎重に考えて言ってるのに、それよりもうんと浅い思慮でズケズケと否定的にものを言う奴とか、腹が立つ。
仲間を作るのだけが上手く、陰口を使って上手に立ち回っていると自分で思ってそうな奴も嫌いだ。
何より偉そうな奴が好きじゃない。偉そうにして許される人間など1人もいない。むしろ立派な人ほど腰が低くてフラットだ。
などなど。
日常におけるストレスの中身はだいたい人間関係だ。
人間関係というのはつまり、自分と相手との間に生じる精神的な摩擦の部分だ。
例えばこれが動物相手だったらこんなふうには思わない。相手の生態を「そういうものだ」と理解して現実的に対処するだけだろう。
どうやら人間というのは、自分と似た姿をした同じ人間についてのみ自分との差異が気になり許せない、そんな生き物であるらしい。
でも、というか、だからこそ、というか、気の持ちようや心のありようが重要になるのが人間なのだ。対象との距離感と言ってもいい。
その相手は自分にとって寄り添うべき対象なのか。
自分の感情や時間をその相手に注ぐことは果たして順当なのか。
それは自分の望むことなのか。
そんなふうに一歩引いて考えられれば、自ずと答えは出る。
答えは「自分とは関係がない」だ。
(たいがいは一歩引いて考える余裕がないので苦労するのだが)
呪詛みたいに、護符みたいに、
気持ちのすぐそばに置いて唱えるといいと思う。
「でも自分には関係ないからなー」と。
その通り。そんな人々はあなたには関係ない。
視界の外側に退場願おう。
やぶさかではありません!