通貨の話。
最近だと仮想通貨がかまびすしいですけども。
昔、誰かが「ドラゴンボールの世界の通貨単位『ゼニー』はセンスがいい」と書いていて、架空通貨の資料が絶対にネットにあると思ったら、果たしてありました。
個人的に架空の通貨で思い出すのは「ゼルダの伝説」の「ルピー」だけど、これはインドやパキスタン、スリランカ、ネパールなどの通貨と同じ名前だったりする。ちなみに「ゼルダ」に出てくる「ハイラル」という地名も、中国モンゴル自治区にある地名と同一であり、「ゼルダ」は意外と史実そのままのネーミングを採用しているようだ。
閑話休題。
上記の「架空の通貨一覧」をざっと見ていて、個人的に気に入ったのはこのへんかな。
ガネー(1ガネー=10円。東まゆみ『エレメンタルジェレイド』)
亀(両津勘吉が製作した地域通貨。秋本治『こち亀』)
環(尸魂界の通貨。久保帯人『BLEACH』)
ゼニー(鳥山明『ドラゴンボール』)
ペリカ(10ペリカ=1円。福本伸行『賭博黙示録カイジ』)
ボル(藤子・F・不二雄『モジャ公』)
キュラソ(『ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜』)
ハイト(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)
ボール(『J9』シリーズ)
オース(『ヴァルキリープロファイルシリーズ』)
ギャラ(『ワイルドアームズ』シリーズ)
クラウン(『ロマンシング サ・ガ2』)
基準は「ちょっとありそうなもの」かな。やっぱり発想としては「ドル」と「円」の組合わせ、またはアレンジというものが多い中で、「通貨っぽい新しい名称」を模索しているものに惹かれます。あとわかりやすさ。初めて見ても通貨単位とわかって欲しい、その「らしさ」がないものはちょっと残念な気もします。
そういう意味では「ゼニー」は確かに上手いかもね。「銭」が由来というのは誰でもわかりつつ、音を伸ばすことで異国感を醸し出しているという感じですね。
「カイジ」の「ペリカ」はそういう意味ではイマイチなんだけど、何しろカイジ好きな(好きだった)もんで…。
藤子・F・不二雄の「ボル」は流石だと思う。
通貨と言えば好きなのが古代ギリシャ。ドラクマ、オボロス、タラントン。タラントンは「タレント(才能)」という言葉の語源にもなってますね。このへんの通貨単位は岩明均「ヒストリエ」に出てきます。
リアルにある通貨単位で好きな響きは、シリング、セント、ポンド、レアル、ルーブル、ウォン。
しかしこうして並べると、なんだか、どちらが架空だかわからなくなってくるね。