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京都新聞で「日本だんじり文化論」が紹介されました

本日(2021/7/31)の「京都新聞」で拙著『日本だんじり文化論』(創元社)をご紹介いただきました。京都大学・名誉教授の末原達郎先生から「だんじりは、祇園祭の山鉾とは違う系統のものであることを明確にした」と評価する、とのコメントをいただいております。そして、一つ、岸和田の皆さまにお詫びせねばなりません。副題に「岸和田出身の篠笛奏者」と紹介いただいておりますが、ご存じの通り、私は隣の忠岡町の出身で、岸和田(岸城神社氏地)ではなく、岸和田市の八木(夜疑神社氏子)の地車(だんじり)で育ちました。

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これまで何度も「岸和田出身の森田」と紹介されることがあり、その度に、あるいは、そうならないように、事前に説明をするのですが、「岸和田と岸和田市の違い」、「地車と言えば岸和田という先入観」、そして、私が、岸和田高校出身で、岸和田の岸城神社の六百五十年大祭の記念誌を編纂し、岸和田で篠笛の販売所を営んでおり、岸和田に知人が多いことも手伝ってか、何度、説明しても、中々、「森田は岸和田出身でない」ということを理解してもらえません。私は「世界一の岸和田ファン」であることを自負しておりますが、岸和田出身ではございません。今回の本の発刊後に、必ず紹介ミスが起こることを予想して、『日本だんじり文化論』の「あとがき」に、私の出身地や岸和田、そして、岸和田市との関係性を明確に述べております(→ https://note.com/shinobue/n/nacc01bfd15d1?magazine_key=m959e68ebc330

「森田は岸和田とちゃうやろ!」というツッコミが入ると思われますので、京都新聞に対する私の説明不足を先にお詫び申し上げます。

今回の記事を書いていただいた方は、十年ほど前に「ソフィア(京都新聞文化会議)」に寄稿させていただいた時からのお付き合いで、何度も、岸和田祭や地車のことを話す機会もあって、私の考えや今回の本の主旨を誤解されているわけではありません。出身地に関してのみ根本的な思い込みがあったとのことです。掲載後、すぐに気付かれたようで、間違いのお詫びの電話をいただきました。

記事でご紹介いただきましたように、モノとしての「だんじり」は京都の祇園祭とは異なる系譜ですが、コトとしての「だんじり」は京都の祭とも関係がございます。地車文化圏にお住まいでない方もご覧いただければ嬉しいです。

日本だんじり文化論-摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑(かみにぎわい)の民俗誌
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4261

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