見出し画像

人を育て自分も育つフィードバック

フィードバックには2種類ある

自分が人にするフィードバック
自分が自分にするフィードバック

自分が自分に、とは中々辿り着かないかもしれませんが、非常に重要です。客観的に自分を捉えることと同じ意味でしょうか。

そして人を育てることはこの二つがどちらもいっぺんでできること。少し考え方を加えるだけで、自分自身への成長に大いに役に立ちます。

まず一つの言葉をご紹介します。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

真珠湾戦争の指揮をとった元帥海軍大将 山本五十六有名な言葉です。
どんな人っだったのでしょうか。調べると、同じ海兵の人間からの言葉がありました。

任務に忠実、自らに厳しく他人には寛大、エチケット、表現しづらい多くの要素が一体となって山本の人格を形成し、太平洋戦争当時の日本海軍の中では最高の指揮官だった
山本に半年仕えれば、一体感を持つようになる。仮に山本が危険に晒されたら反射的に命を捨てて守るだろう

多くの人に尊敬されていたことが伺えます。実は作戦を立てるのは下手くそで、真珠湾は奇跡だったと考えられているそうです笑

では今一度

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

一語づつ簡単に解説しましょう

やってみせ → まず指導者がやって、その様子を見てもらう
言って聞かせ → その仕事を言葉で説明する
させてみせ → 実際にやってもらう
ほめてやらねば → ほめてあげなければ
人は動かじ → 人は動かない

人に教えることの基本的なルーティン。
僕なりの考えを加えて、もう一段階掘り下げてみます。


まず指導者がやって、その様子を見てもらう

いきなりやれと言われても不可能なので、お手本を見せてイメージを掴んでもらいます。
自分がやっていることを見せる。まずはその光景を自分で想像してみましょう。想像した自分はしっかりとできていますか?カッコよくできていますか?

そんなにダラダラと見せるだけなのはよくないです。一度見せたら次はやってもらいましょう。

画像1


その仕事を言葉で説明する

何をやるのでも『意味』を言葉にすることが必要です。お手本を見てもらって質問が来るかもしれません。言葉にすることを普段から意識していると、突然の質問にも構えることなく答えることができます。

レストランで例えると、料理を出すのは左から、終わったお皿を下げるのは右から。これは何故なのか。

『左から料理を出すのは、右利きの人が多く、それに合わせてグラスは右に置く。グラスの場所によってサービスを妨げられることを防ぐためです。
右からお皿を下げるのは、お食事後にナイフとフォークを右側に揃えるから。左からそれを下げようとすると、お客様を覆い隠すようになってしまいます。』

上記はあくまで例えです。レストランによってサービスのルールは違いますし、右からでも左からでも、それを言葉にできる明確な意味があるならば問題ないです。

右から出して、左から下げて

意味を伝えずに『言われた通りにやって』、だけだと本質を理解する力が培われません。それがないといつになっても自分で成長できるようになりません。あなたの手がいつになったも掛かってしまうということになりかねないのです。

こう振り返ってみると、ただやっているだけのこともひょっとしたら自分の中から出て来るかもしれません。なんとなくこうした方がいい、といった漠然とした行動も、改めて見返す良いチャンスになります。


実際にやってもらう

自分がやった方が早い、自分がやった方がうまくいく。
ありがちな思考パターンですが、そうであればそもそも雇う必要がありません。仕事ができる人に成長してもらえれば、あなたの仕事が楽になりますし、新しいことにも挑戦できるようになるはずです。

ここでの注意点は、初めは目を離さないこと。見てくれているという意識を埋め込むことは言わずもがな。
何をしでかすか分からない。と言うこともありますが、早い段階で長所や癖などを捉えられると後々やりやすいです。

人のふり見て我がふり直せ

こんな言葉もありますね。

画像2


ほめてあげなければ

褒めるだけでは足りません。良いところも悪いところも伝えてあげましょう。素直なフィードバックの形です。

良し悪しどちらもその場で全部言いたくなってしまうとは思いますが、そこはグッと堪えて小出しにしていきましょう。
改善点を一度にたくさん話してしまうと、言われた人間は否定された気持ちになってしまいます。


人は動かない

『動かない』の中に成長しないという言葉も含まれているのではないでしょうか。人を育てると言うことは、言われたことだけをやってもらう人間にすることではないです。そう言った人間から新しい何かを生み出すのは難しい。考えることができるようになってもらえて、自分の意思で何かを実行できるようになってもらうのが本来の姿だと思います。


おわりに

人を育てることは、自分自身の成長にも直結します。
教えるにあたって、フィードバックは必要なことです。そうしなければはいりたての人なんかどうしたら良いかわかりません。それを折角考えたのですから、人に伝えるだけではもったいないと思います。自分で考えて話した言葉だけど、自分自身はどうなのだろう?と当てはめてみましょう。きっとたくさん、改善点や改良点、アイデアが生まれてきます。
あなたが成長すれば、あなたが教えている人ももっと成長できるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。


お読みいただきありがとうございます。 気に入ってくださいましたら、サポートよろしくお願いします。 新たな日本酒の購入や、コンテンツの投資にあてます。