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臨床マガジン【現場で使える機能解剖学・運動療法・ピラティス】

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2022年5月の記事一覧

【ピラティスの考え方】ピラティスで筋肉を鍛える認識を捨てた方が良い理由!

今回は、ピラティスを提供する際のアプローチをする場面での指導者側が持っておきたい認識についてお伝えしていきます。 ピラティススタジオをやっていますが、ピラティスをどういう目的で使って何を考えてセッションを行うかはとても大切です。 結局は、ピラティスのメニューを熟すよりも、どんな目的や心持ちでアプローチするかという考え方の方が大切なのでピラティスやヨガやトレーニング指導をされている方も多いと思うので、最後まで読んで参考にして頂ければと思います。 筋トレは筋トレできる場所で

ピラティススタジオをやっていく上で薬師寺が意識している5つのこと!

今回は、臨床の話ではないですが、セラピストでもトレーナーの方でも自分のスタジオやサロンを持ってピラティスやヨガや整体などをしたいと思われている方もいると思います。 そんな方のために、実際にやっている自分自身から少し役立つと思うことをお伝えしていこうと思います。 薬師寺は、愛媛県でピラティススタジオをやっていますが、現時点として新規が取れない状況で数ヶ月の予約待ちの状況。毎日営業日は朝から晩まで予約がほぼギッシリ埋まっている状況です。関西や関東や中国地方からも月1回程度で来

【臨床のリアルな実例】膝痛の筋力低下が起きた原因を考えることの大切さ!

実際に自分が診ているクライアントさんですが、今回の臨床ベースの話をしていきます。 机上の空論ではなく、臨床でのリアルな話なので皆さんの臨床の参考になる考え方にも活かして頂けると思います。 以前ツイートでザックリした内容を発信しましたが、その内容について深堀りした話をしていきます。 普段から痛みがある方に対しては膝関節疾患を診ることが圧倒的に多いため、膝疾患をメインにして解説をしていきます。 歩行時の膝痛で悩まれている方実際のクライアントさんの歩行ですが、歩行を長時間し

【臨床のリアルな実例】骨盤が後傾しているから、骨盤が後傾するわけではない理由!

今回も机上の空論ではなく、臨床のリアルな実例について。 参考書や文献を読むだけでは得られない考え方も参考になると思うので、最後まで読んで頂くと嬉しいです。 今回のコラムでは、静止アライメントだけを評価しても仕方ないことが全体を通して分かって頂けると思います。 骨盤後傾アライメントになっている方も臨床上多いと思いますが、動作をする際に骨盤後傾するかと言われたらそうとは限らないということです。 そして、、 なぜそういう現象が起きるのかという理由や解釈の仕方まで解説をして

座位姿勢の応用アプローチ!骨盤・股関節の位置からセルフケア指導にも活かす!

デスクワークをされている方。 1日を通して椅子に座る機会が多い方。 そんな方のセッションをする機会もあると思います。 Instagramのストーリーにも書きましたが、セラピスト・トレーナーとして〇〇筋が弱いとか硬いとか評価をしてアプローチをすることはもちろん大切ではありますが、1番優先度が高く変えるべき部分は症状の起因になっている環境です。 そのため、、 セラピストとしては身体機能へのアプローチが出来ることは当然必要なスキルではありますが、合わせてその方の生活のどの

【臨床の実例】膝が悪く見えるけど膝は悪くないケース!《膝の痛みの原因は?》

今回の実際のリアルなお客様の話です。 書籍に載っている知識よりも、臨床ベースでの話の方が本当に使える知識やアイデアに繋がるので臨床に役立てて頂きたいです。 今回の方は、常に膝が痛いわけではないけどたまに膝窩部の痛みが起きるクライアントさんです。本人さんは膝窩部の痛みに加えて、膝が伸びない感覚も立った時にあると言われていました。 そんな方の膝の痛みに対する評価や介入や解釈の仕方について今回のコラムでは紹介していきます。今回紹介することは1つの見方であってこれだけが正解では

チャイルドポーズを活用した運動療法への応用した考え方!

前回のコラムの続きみたいな感じになりますが… 体の緊張を抜いていく際の手段の1つとして、チャイルドポーズがあることを紹介させて頂きました。 このチャイルドポーズについて今回は少し深堀りする感じで解説をしていこうと思います。 患者さん・クライアントさんへのセルフケアの指導としてもシンプルにできて簡単な種目になりますので、その効果や応用をするための考え方について知っておく必要があります。 今回においても、動画をメインに解説をしていく形にしますので見返して理解を深めて頂けれ

「体の緊張が抜けない人」に対してまずやるべき運動療法の考え方3選!

臨床をやっていると、体がガチガチに固まった状態で緊張が抜けない人ってとても多いと思います。 実際に、そういう方に対して「力を抜いてください」と伝えても一時的に力が抜けたとしても少し関節運動を加えたりするとまたガチガチに体を固めてしまう人も多いですよね。 そんな方に対して、、 〇〇筋のエクササイズ・〇〇筋のストレッチなどを行なってもそもそもエクササイズやストレッチの効果を引き出せないことの方が多いです。 そのため、、 目的の動作を獲得したり、理想的な姿勢や関節運動を獲

【実例】ヒップリフトの左右差をどう捉えるか?【筋力が強いとか弱いの話ではない理由】

まずはこの動画を見て欲しいです。 実際の自分が普段診ているクライアントさんのヒップリフトの動画になりますが、見て頂いたら分かる通り左下肢の方が右下肢よりスムーズにエクササイズをすることが出来ています。 この現象を見れば、、 ほとんどの解釈としては、「右下肢のハムストリングス・大殿筋の筋力低下」と解釈してしまいがちになり、右下肢の筋力トレーニングという状態になるのが王道ではないかと思います。 ですが… このクライアントさんに対して、確かに目に見える現象としては右下肢の