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かつての姿に思いを馳せて【日光市 大日橋・大日堂跡】

みなさまこんにちは。ななしのです。
長らく更新が途絶えてしまい、申し訳ありませんでした💦

ここ半年、引っ越しや新居の整備などなど、色々ございまして。
気づけばすっかり、季節が夏色に染まっておりました。
酷暑が猛威をふるっておりますが、みなさま体調にはくれぐれもご留意くださいませね。

さてさて、梅雨も明けた日曜日の昼下がり。
午前中は夫婦そろって予定があったのですけれど、午後はそろって暇をもてあましておりました。

「どこか行きたいけど、今から行けるところってあるかな?」

――ありました!

日光市久次良町にある、【大日橋】。
だいにちばし、と読むようです。
調べてみたところ、2000年10月に開通した歩道専用の吊り橋であるとのことです。

旦那さんいわくずっと気になっていたらしいのですが、正確な位置がいまひとつわからず、行かずじまいになっていたということで。

「じゃあ、行くなら今日じゃん!」

思い立ったが吉日。
わたしの好きなゲームでも『女は行動力!』という決めぜりふがございます。

そのまま、マップを片手に旧日光方面へ向けて出発することにいたしました。

清滝の方から国道122号線を下っていき、丁田屋さんを過ぎてから右に細い道が伸びているのを発見。
道幅は狭く、下り坂になっているので慎重に降りていきますと、駐車場らしきスペースが。
駐車しようと奥まで進むと……

「見えたー! 橋だー!」

駐車場側から見た橋の向こう


石造りのアーチ風。とてもおしゃれな雰囲気です……!

さっそく渡ってみました。

橋の途中。豊かな自然です。


この橋、吊り橋とはいえとてもしっかりしています。
わたしたちしかいなかったので、少し走ってみたりしましたけれど、揺れたりはいたしませんでした。
吊り橋が苦手な方でも、比較的、安心して渡れるかなと思います。

(実際にわたしの旦那さんは吊り橋が嫌いで、いつも苦労するのですが、ここはすいすい渡れておりました)

さて。渡りきってから少し歩いてみました。
きれいに整備された公園といった雰囲気です。

すると、どうやらこの道、かの有名な観光スポット【憾満ガ淵】へ繋がっているようです。
【憾満の路】と呼ばれる道だそうですね。
憾満ガ淵は何度も行ったことがありますけれど、こんな道があったとは知りませんでした。わたしもまだまだです。

道中、海外からの旅行者と思われる、すてきなご夫婦とすれ違いました。
とても落ち着いた雰囲気をまとっていて、優しい微笑みをたたえて、仲睦まじく歩いているその姿は、見ているだけでこちらも幸せになれるようでした。

うーん。わたしたちも、あんなふうに歳を重ねていきたいものです。

さて。憾満ガ淵まで行けることを確認してから、いったん引き返してみます。
なぜかというと、実は駐車場から下に降りられる階段を見つけていたのです!
階段の傍らの看板には【大日堂跡】の文字。
歴史好きとしては【跡】というのはすなわちロマンなのです!!

駐車場すぐの階段と看板。


降りていった先は、開けた場所でした。
手前の方には石碑がいくつか佇み、奥にはお地蔵さまが並んでおりました。

ここは昔、大日如来を祀ったお堂が建てられていたそうです。
傍らには大谷川、そこから水を引いて池が作られ、それはそれは風光明媚な場所であったようです。
残念ながら、明治35年の9月、大谷川の大洪水で流失してしまったとのことですけれど、かつては多くの人で賑わっていたのでしょうね。
かの明治天皇も立ち寄られたとか。

あぁ、その光景も見てみたかったなあ。

説明の書かれた看板。どんなアングルで撮ったのでしょう?
松尾芭蕉の句碑(の傍らの看板)。
立ち並ぶお地蔵さまたち。帽子と前掛け?は地元の小学生が作ってくれているみたい。
明治天皇もお立ち寄りになったよーという石碑(?)
すぐそこに流れているのは我らが大谷川!


なんだか、諸行無常というか、栄枯盛衰というか。

「ここもかつては人で賑わっていたんだよなあ。口々にきれいだなぁとか言いながら、みんな来ていたんだろうなあ」

そんな昔の情景を想像しながら佇んでいれば、なんとなくせつないような、しみじみとした気持ちが生まれてきますね。懐古。
この感覚が、歴史めぐりの醍醐味なのよ。好きなのよ。

旦那さんはというと、ショート動画を作りたいらしく、下までおりていっておりました。
わたし、なんとなく嫌な予感がして、下までは降りませんでした。

下から見た橋

景色がよく、そして人もほとんどいないので、とてもまったりくつろげる場所でございました。
時間がゆっくり流れているようで、とても癒し。

ちょっと腰を下ろせるような場所がありましたので、そこに座って麦茶をグビグビ。
うむ。美味しい!空気も美味しい!すてき!!

そんな感じで、わたしたちは足取り軽く帰路に就いたのでした。



……さてみなさま、こちらにいらっしゃる際は、一点だけご注意ください。

ここ、下に降りるとヤマビルさんがいらっしゃるようです……!

帰宅してから気がつきました。
旦那さんの足元から、おびただしい量の出血が!!!

あぁ……あの予感はこれだったか。
わたしは無事でしたので、おそらく下にいらっしゃったのでしょう……!
いつぞやに、日光市内の滝を見に行ったとき。わたしは計三匹のヤマビルさんに足を這われた経験があるので、これに関しては慎重を期しております。

すれ違ったあのご夫婦は、だいじょうぶだったかしら。
このあたりで座ってお休みしていたようでしたので、心配です。

ヤマビルさんにはご注意を……!


まあヤマビルさんはともかく、歴史を感じつつお散歩するのが楽しい場所でございました。

憾満ガ淵の観光の際に、こちらまで足を延ばしてみるのもいいかもしれません。

わたしも今度はそちらから行ってみようかなあ!
憾満ガ淵にどう合流するのか、気になる……!

2000年にできたばかりということですが、お恥ずかしながら、わたしはこの場所を今まで存じ上げませんでした。
うーん。まだまだ知らない日光の姿があるのだなぁと再認識いたしました。

よーし、まだまだ発掘していこう!

きっとまだまだたくさん、すてきな場所があるはず!
次回もまた、レポートしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

大日橋(だいにちばし)

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