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置き忘れられた短歌

今年に入って4月から毎日のように短歌を作っているんですけど、中には「作ってみたけどどうしよう、これ。」っていうようなものもいっぱいあるんですよ。はてさて困ったものです。本当にたまる一方で。中には面白いんだけど、「らしくない」のもあって…。以前なら、投稿サイトに迷わず出して、周囲の反応を見るなどというお茶目なことをやっていたのですが、この行為自体も本来「らしくない」もの。そういった不真面目な日常から足を洗って、筆名も変え、真面目な短歌生活を送りはじめたばかりの今日この頃ですからね。不要になった、あるいは、要らない短歌はどうしよう。捨ててもいいけど何かもったいない気がするし、自分が作ったものなので出来がどうこう以前に愛着もあるし。かと言って作品としてネットに投稿するのは抵抗があるし…。
ということで、noteの中で、ネタとして取り上げるのはどうかと考えてみたので、早速やってみようと思いました。まずは手始めにこんなのはどうでしょうか。


『嫉妬』 
 ◯怨念を三万円分中に入れ呪いをかけた金封寿
 ◯目の前に別の男といる女(ひと)がティラノサウルスに見えた瞬間


親しい間柄だったので礼儀としてお祝いはするけど、いきなり結婚かい?僕(私)はどうなるの?そんなストーリーを歌にしたものが一首目。二首目は、男好きな肉食系女子をティラノサウルスに見立てて、相手の男の人を憐れむ歌。もちろんこれも架空の物語。こんな感じです。実際の身の周りの出来事や、小説・ドラマなどのストーリー、さらにはネットで目にした記事などをもとに自分で勝手にストーリーを組み立てて歌にしました。頭に浮かんでくるんだからしょうがないですよね。つい書いてしまいます。
次は、ちょっとだけ視点を変えてみて、こんなのはどうでしょうか?

 
『怒り・反抗心』
 ◯シェイクしたボトルを向けてフタをとり炭酸パワーで鬼退治をする
 ◯いつまでも一緒だよって言いながら一人もいいって都合よくない?


衝動的に、手にした炭酸で相手にやってみたくなる瞬間てないですか?特に頭にきたときなんか、うさを晴らすためにシュバーって。女性の方に多いかな。僕は「したい」と思ったことはほとんどないですけど。相手に敵意があるという意味で「鬼退治」という言葉を使っています。二首目は関係がマンネリ化してきた男女間のお付き合いにありがちなシーン。おあつい時期を通り過ぎると、こんなこともあるかな。こちらは、そろそろ「結婚」とか考え始めていたのに、その気がないということをほのめかされた瞬間。切ないですよね。

ほんと、要らないよ、こんな短歌。

諸々の事情がありまして、こんな短歌を作ったはいいけど投稿できず、ここまで来ました。きっと、これでこの歌たちも、思い残すことなく成仏してくれると思います。最後(最期?)まで読んでいただき、ありがとうございました。短歌たちに代わってお礼を申し上げます。機会がありましたら、続編も出していきたいと思います。えっ?続編も要らない?これは失礼しました。