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アクロスティックの応酬

 先日、1月31日に投稿した記事、『お好きなように』の中の詩ですが、実は、全連が、「しのわかや」という僕の名前のアクロスティックになっています。各連の句切り、ないし区切りの頭の音を並べるとすべてが「し・の・わ・か・や」になります。種明かしみたいですけど、以下の通りです。


〈第1連(詞書き)〉
(し)鹿を狩っては
(の)野遊び
(わ)渡り
(か)かけた
(や)八重歯は戻らない

〈第2連〉
(し)霜月師走の
(の)のどかな夜空に
(わ)割れたようで
(か)欠けたようでいて
(や)優しい影を浮かべた月

〈第3連〉
(し)白白と
(の)野原一面を銀色に照らし
(わ)別れをまるで惜しむかのように
(か)枯れた芒の穂も揺れているが―――
(や)やっと聞こえるくらいの微かな響き

〈第4連〉
(し)静かで
(の)伸びやかなピアノの音
(わ)ワルツの調べが
(か)風に乗って
(や)やってくる夜更け

〈第5連〉
(し)詩情、詩情、
(の)ノーサンキューな泥棒猫さん
(わ)わけのわからぬ意味不明的な
(か)カタストロフィーは、いかがかな
(や)やっぱり無断で流用なんて、不快、不快、深い不快

〈第6連〉
(し)死ぬまで後悔
(の)ノイローゼ然り
(わ)湧いて吹き出す
(か)悔恨の情
(や)やめろ止めろよ無断掲載

〈第7連(反歌1)〉
(し)東雲(しののめ)
(の)長閑(のどか)な野辺に
(わ)我は聞く
(か)微かな風の
(や)優しい調べ

〈第8連(反歌2)〉
(し)静かなる
(の)野に群れ咲くは
(わ)吾亦紅(われもこう)
(か)腕(かいな)引く手の
(や)柔な温もり


と、まあ、こんな感じになってます。ある意味、呪いがかった、毒っ気の強い詩です(笑)ここまで、自分の名前を入れてある詩は、あるのかな?僕は今のところ見たことはないですけど。暇つぶしの話のネタに…もならないですかね(笑)ちなみに太字にしてあるところは、著作権侵害に対する批判の意味合いを込めた文言になっています。僕は、これまで、そういう目には遭っていませんが、結構多く耳にします。主に人間性やモラルの問題でありますけど、実益に影響する方々には、下手をすると致命的な影響も与えかねませんので故意にやるなど、もってのほかです。この詩は、その気も無く、うっかりやってしまわないように気をつけたいという自戒の念も込めて書きました。以上、ご報告まで(笑)