こっそりと台所に忍び込んで、その小さな両手で包丁を握る。次の瞬間なぜか涙が溢れ出す。何も…
猫を探している。 紅の帯に黒の打掛、細く長い黒髪がその華奢な背を流れる。柔和に見上げる先…
ラベリングを好んで一般化された君達。 ラベリングを嫌って誰でもなくなった私。
こんな私でごめんねなんて、言わないでよそんな下品な言葉。 虫唾が走るわ。 今すぐにあなたを…
あなたは私のものだけれど、私のものにならないで。 知りたいと思うことと知ることは違う。知…
実家まであと10kmくらいになってやっと実感が湧いてきた。 やっぱり帰りたくないと思った。 帰…
私が全て食べてあげるから。 君の全部、私のものだから。 君が吐き出す君の臓腑も。 わたしが…
雨 駐車券 ヒールの音 紅白の牡丹 彼女の声 夜のコンビニ 黒のSUV またあの駅 肋骨の曲線 …
私のための私の時間。 私だけが私を独占してる。 私のための夜。 さっきまで上手に呼吸も出来…
私は私にとって特別だから。 私のことは私がいちばん愛しているし、私がいちばん気に入ってる…
この生活ももうそろそろ終盤ということで、記録として一応書き残しておこうかなと思った次第で…
先のことなんて考えたくない。 そんなことを思うのは、きっとそれでも考えてしまうから。 私の…
目を覚ませ。よく眠ることなど求めるな。罌粟の花の香りがする徳を。あなたは無意味に生きる人…
君は知った。 父親は世界ではないということ。 母親は善ではないということ。 でも君はまだ知…
彼の手は冷たかった。 冷たくて硬かった。 それはものの様で。 でも彼だった。 彼はもう起きな…
個人と社会 主観と客観 理想と現実 自己と他者 同様の関連を有した存在 社会学 社会から見た…