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いとえ志乃
2021年8月23日 23:44
時折、身悶えるほど死欲に駆られる時がある。内臓の内側に死神が張り付いているかのように中から這い上がってくる衝動。和解のない、自責の念に押しつぶされる。それでもその嵐が過ぎ去るのをただベッドの上で待っている。生きるために。なんて欲深い。嵐が過ぎれば、またいつも通り朝起きて空腹を満たし、シャワーを浴びて、日常に生きる。