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山海留学の面接

11日土曜日、14時からが面接。

場に慣れるためにもと
13時前に町役場に着いた。
早すぎた。

昼ごはんはコテージで用意してもらったお弁当がある。
町役場でお弁当を食べて良いと聞いたので
中庭でおにぎりと焼きサバを食べる。

まだ30分以上あるが
受付をして待合室に入らせてもらった。

山海留学の受け入れをしているのは4校。
第一希望、第二希望以外にも面接してほしいと伝えていたので
3校の面接時間が決められていた。

待合室には屋久杉や白谷雲水峡のパンフレットや
ウミガメの本、屋久島のパンフレットなどが置かれており
退屈せずに待つことができた。
面接後に最終希望を書く用紙を渡され
待合室にはボールペンが数本用意してあった。
パンフレット数やペンの本数から6家族ぐらいかなと予想する。

町役場の会議室が各学校の部屋になり、
決められた時間にその部屋に向かった。
面接には、教頭先生のほか、
山海留学実施委員の方や地域の方が4〜5人座っていた。

面接日の案内状には、
こどもメインで保護者は付き添いとかかれていたので
そのつもりで部屋に入ったが、
実際はどの学校も親がメインで話をした。
むすこがずっと席に座っていなかったし
質問にも答えようとしなかったので
我が家だけ親メインになったのかもしれない。

最初の面接は永田小学校。
むすこは最初の面接で緊張していたのか
全く顔を向けず、自由にしていた。
学校の話をするというより、
どんな地域で、こどもたちがどんなふうに過ごしているか、
買い物できるスーパーは車で20分かかるとか、
トイレは半水栓だとか、私の仕事についてとか、
むすこの今の学校や家での生活についてとか。
面接というより引っ越してからのイメージを
お互いしやすいようにするための面談という感じ。

むすこは面接でほとんど顔を見ず話をしなかったが
部屋を出るとすぐに、この小学校にする!と。
何をもって良いと思ったのか全く謎である。

次の一湊小学校は3校の中で1番人数が多かった。
長机2台分の距離があったからか
少し慣れたからか、むすこは席に着いた。
席に着いたがずっとノートに絵を描いていた。
見せてと言われてもイヤー!と。
それでも最後には、持って行った絵も見せて
その場で描いた絵も見せて
集中力がすごいなーと言われてニコニコに。

最後は第一希望の栗生小学校。
面接にもだいぶん慣れたが
やっぱり最初は緊張するむすこ。
教頭先生と実施委員の方とPTA会長の3人。
人数が少なかったからか
ここでも席に座って絵を描き始める。
だが、やっぱり、見せてと言われても見せない。
住まいの話になって、
虫はどうしても出るし、家が古いから冬は隙間風で寒いし、
ぼっとんトイレなんです、と。
大きな声でぼっとんイヤー!とむすこ。
第一希望だけどここはないかーと思って
質問もそこそこに切り上げた。
持ってきた絵もその場で描いた絵も見せて
絵の説明もして部屋を出た。

面接のあいだ中描いてた家。こんな家に住みたいのかな。

部屋を出て待合室に戻ると、
ぼく栗生小学校にする。
絶対栗生小学校がいい。

え?あんなにぼっとんイヤ!って言ったのに?
目を丸くしていると

虫は殺虫剤撒けばいいやん。
隙間風はヒーターで部屋あったかくすればいいやん。
ぼっとんは慣れればいいやん!

こんなに強い気持ちで説得されたのは初めてだ。
後ろ向きなことを言いがちなのに
こんなにも前向きなことが言えるのか。
解決策まで考えてるじゃないか。

わかった。
かあちゃんはあなたが決めたところに行くと決めたんだ。
かあちゃんも覚悟を決めた!
むすこが自分で考えて決めた学校。
突き進むのみだ!

面接に持って行った絵。テーマ「もしゃもしゃの虫」

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