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暑くなると

家の中に、随分血を蓄えていそうな蚊。

足に吸われた痕跡。

「お前か〜…」

母が容赦なくバチンバチン

追い込んでいくのを眺めていました。

重そうな身体で天井高くに逃げていって。

またどこかに消えました。

明日にはもう一個、二個

私の身体に赤く跡をつけていくんだろうな。

痒い痒い。


ちょっと触れただけで死なないで。
私が悪いみたいだから。


去年の五月末、メモに書き残していた言葉。



蚊を見ると、思い出す祖母の記憶がある。
会いたいなぁ…。

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