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豊かさってなんだ?人と自然と無

5月に久しぶりに宮城県の網地島で活動をおこなった。
私は不定期だが、この活動に参加し始めてかれこれ3年が経つ。

網地島は、コンビニもない、人口も300人ほど(2023年時点)の小さな島。
網地白浜海水浴場が有名なところ。水産業が有名。

普段、東京で暮らしていると、当たり前に少し歩けばスーパーやコンビニがあって、電車に乗れば色んな所にスイスイ行けちゃう。
満員電車、人混みということ以外は特に不便なく暮らしている。

そんな私が観光地としてそこまで有名でもない島に行く理由は、人と自然と何もないから。

割と普通の理由じゃない?と思われるかもしれないけれど。
The観光地に行くことも好きだけど、人混みが苦手な私にとって、心地良い場所。普段の色んなモヤモヤや苛立ち、葛藤などネガティブなものを全て忘れさせてくれる。そんなものはちっぽけなものなんだと、時に気付かされる。
そう思えるのは、自然の中にいるということ、農作業をはじめ、色々と没頭できる何かがあるということ。そして、一緒に活動をする人が特別ということ。


今回収穫したそら豆

ボーボーの草を刈って、新しい植物を育てるために畝を作って、種まきや苗を植える。
作業は1時間なんてあっという間にすぎる。実際どのくらいやってるかは分からないけど、休憩しながら2-3時間。っていう感じかな🤔
土に触れて、普段は嫌いなミミズやダンゴムシを見て、「あ、土が良くなってきてる」と思ったりする。雨が降れば、恵の雨だと思う。
こうして、自然の恵みとパワーを感じながら農作業を進める。

今回はさつまいもの苗植え第一弾。

植える前。後を撮り忘れた

実は苗植えは3年目だったので流石にスムーズに植えられましたー!

島活は農作業意外にも色々やることがある。
海岸のゴミ拾いや庭の手入れ、お部屋のお掃除、家の看板作りなどなど。

今回印象的だったのは、海岸にあった多くのゴミ。わずか数分で2袋のゴミ袋がパンパンに。
中には飲みかけのコーヒーやお茶が入っていたり…この前、ゴミ袋を被った海亀をみて、こんな姿が見えなくなる、綺麗な海を眺めていたいなーって強く思うようになった。前よりも。
もちろん、私自身そこいら辺にポイ捨ては絶対にしない。ちゃんとゴミ捨て場にゴミは捨ててる。
そんな当たり前なことが、当たり前すぎてポイ捨てとか海ゴミとかそんな言葉がなくなる日がくると良いな。

2つ目。一緒に活動する人。
この島活で出会った人と一緒にいると、自分の気持ちに素直になれる。自分がその時に感じること、思っていること、悩んでいること、普段の自分など。
包み隠さず自分のありたいようにいられる。
すっぴんで、ちょっと土がついていたり、服がちょっと汚れていても、その時、そのままの姿でいられる心地よさ。
これが島活をしたくなる、また島に行きたいと思う大きな理由なのかなって。

そんな素敵な人と、今回の島活でなるべく水を使わないカレーを作った。
災害時に炊き出しをする時でも、水が断水しててもできるように、野菜はキッチンペーパーで拭いて土を落とす。食器も洗い物が増えないように、いつも以上に頭を使って作った。

出来上がった野菜たっぷりカレー🍛

作りながら普段水道をひねれば当たり前のように水が出ること、そのありがたさと、普段無意識にいかに水を使っているかを痛感した時間だった。
出来上がったカレーはご近所さんにもお裾分け。
そのお礼にと、採れたての玉ねぎや鮭をいただいた。こうして物々交換のような、ご近所さんとの付き合いと繋がりがあることも地方、島ならではの楽しみ。
普段都心にいるからこそ味わえない環境で過ごす週末はとても贅沢なこと。
物理的に何もないけれど、そこには自分らしさを引き出す自然と人がいる。
これが島に行き続ける理由。そして自分が思う豊かだなのかなって。

これからも島活は続きます🙌🏻

おわり。

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