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スパーズVSリバプール 〜観戦ガイド付〜

週末はベルギーにてHome&Away自クラブの試合があるので、自クラブの試合がなく、プレミアリーグの試合だけがあるというコーナーケースでしか実現しないプレミアリーグ観戦ですが、2020年1月11日についに実現することとなりました。

観に行くのは愛するスパーズ。しかも相手は無敗で首位独走中のリバプール!相手にとって不足はありませんね。ちょっと無敗記録止めてきます。

また、良い機会なのでプレミア観戦の参考になればと、細かいことも諸々書いていきます。

チケット購入の仕方

というわけでWEBサイトから予約します。スパーズの場合はメンバーシップにグレードがあり、One Hotspurというチケット購入優先権のついたメンバーシップを購入する必要があります。(£43=7,000円程度 2020年1月現在の為替)

転売は認められておらず、クラブの公式サイトでメンバーシップに紐づいた取引がされます。日本は国や大企業が規制する方針ですが、プレミアのビッグクラブなどは転売を規制するというより、各クラブが市場をコントロールする形ですね。

チケットを取得すると、メジャースポンサーであるHotels.comから登録してるメールアドレスに割引オファーが届きます。記載されているアドレスから飛ぶと、Secret Priceというタグがついた予約ページに飛べるようになります。これは良い施策ですね。今回はStratfordという東の方にあるOYO Hotelに約7,000円程度で泊まったのですが、ビジネスホテル料金で安かったです。

スタジアム

今回は通常のスタンドで観戦したので、安価に行って楽しむケースを載せておきます。我がチームがCLに出て、AWAYゲームでVIPやラウンジを利用できるようになれば別途リポートします。笑 興味のある経営者の方はミシュランビジネスディナー付VIPプランなどあります。

62,000人収容のスタジアム建設にかけた費用は約1,500億円。埼玉県が所有する埼玉スタジアムが350億円、日本国が所有する新国立競技場が1,500億円。1クラブが地方自治体の予算を遥かに上回り、国の予算に匹敵するスタジアム建設を行なったということです。

この建設によって3,000人以上の雇用を生み出し、毎年250万人がスタジアムに集まるという計算です。この辺りは行くとわかりますが、元々スラム街であった為、貧困地域に仕事を作り経済力をつけるという役割も担っています。

また、このスタジアム何とNFLのピッチにも早変わりするのです。ピッチの下地がスライドするのですが、これは本当にすごいのでとにかく見て頂く方が早いです。

荷物については、大きすぎる荷物はゲートを通れないので予めホテルに置いて来ましょう。手荷物無しで来ることをおすすめします。どうしてもリュック等ある場合は、Bag Dropという手荷物預かり所があるのでそこに£10で預けられます。カード決済のみなので気をつけて下さい。

ファンゾーンに関しては、手荷物検査があります。テロ対策もあるのでしょうが、結構厳重です。また治安の良いエリアではないので、万引き対策もあると思います。中はかなり広く、普段着やレトログッズショップ、NFLとのコラボブースなど盛りだくさんです。

韓国人がやはり多いので、ソン・フンミングッズを全面に売り出しています!ちょうどバーンリー相手に独走でゴールした動画が流れていました。ちなみにアジア人がいるとたまに韓国語で挨拶されますが、ナイスな対応をするとお互いが幸せになれます。

スタジアムフードやビールも楽しみの一部!こちらはビールが下から湧き出るタイプのサーバーです。下フタを開けるとこぼれるので気をつけて。自前の醸造場を持っていて、フレッシュなビールが楽しめます。

ちなみに、基本的にスタジアムはキャッシュレスで全て決済できるようになっています。キャッシュレスの方がお金を使うというデータが出ているので、それに基づいた設計になっています。

直前に席を予約したのと、リバプール戦は人気だったので5階席となりましたが、とにかく近い。陸上トラックがあるスタジアムの2階席程度の近さで観戦できます。 

#COYS でインスタグラムに投稿すると、試合前のスクリーンに映るかもしれません。

試合

試合そのものは、このnoteのメイントピックではないので少々割愛します。

20歳のタンガンガがスタメンに抜擢され、前半はサディオ・マネ、後半はローズに代わりラメラ・ロチェルソ投入の影響でサラーのサイドでプレー。彼はこの試合アフリカで最も危険な2人のストライカーを苦しめ、とても良いパフォーマンスを見せていました。

タンガンガの奮闘によりオーリエを守備から離し、ルーカスを前線に残すモウリーニョのゲームプランはヒットしたと感じます。昨年AWAYで戦った際は、中盤に5枚揃えてランニング量の多いエリクセンを守備に従事させる等、ポチェッティーノはかなり消極的な戦術で、正直勝利の匂いを感じませんでした。

もう一つの課題はローズとソニーをスタートから同じサイドで使うと、前半終えてソニーが守備で消耗してしまうので後半のスプリントが激減します。DFラインでトビーがルックアップした際に、デレかソニーどちらかのスプリントが裏へのトリガーになりますが、後半はその回数が少なかったですね。かと言って換えがいる訳でもないので難しいところです。

ああもうこれだけでもう一つnoteが書けそう(全然割愛できてない)なのですが、結局決め手となったのは、フィルミーノが決めて、ロチェルソは外した。そこに尽きると思いますが、収穫の多い試合ではありました。リバプールの勝ち切る力ですね。

サポーター

チャントを覚えておくとスタジアムと一体になれて楽しいです。全部は覚えられないよ!という方は頻度が多めで簡単なCome on you Spursだけでも覚えて行きましょう。隣の方が陽気なら肩を組んで一緒に歌えます。

スタジアムでの愛され具合で行くと、ケインやソニーのプレゼンスはやはり別格です。次いでデレやロリスでしょうか。あと色々言われてますが、エリクセンもリスペクトされてます。この辺の雰囲気はメディアとかTwitterだけだと限界あるので、意識してみると非常に楽しいです。

また今回はタンガンガが出ていたのですが、若手は応援して、応援して、応援しまくります。スタジアム全体が発音しにくそうに『タンガンガいいぞ!』『タンガンガよくやった!』と応援する風景は、何かこみ上げるものがありました。もちろん、期待を上回るタンガンガの奮闘あってこそです。一人だけ『ガンタンガ!』と言い間違えるファンがいましたが、真剣に周りのファンが訂正していました。

ローズはちょっと足技を使おうとすると『無理すんな!』と言われ、熱いスライディングと大きめのクリアをすると『ダニー、それがお前だ!』と言われていました。

交通

数日滞在するなら、どこかの駅でOYSTERというSuicaのようなカードを購入すると安くて便利です。電車もバスも使えるので、£20くらい入れると観光にも便利ですし、帰国の際はRefundを受けることもできます。

バスでも行けますが、ひとまず電車のケースを説明します。

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ピンク:Northumberland Park(徒歩15分)
ブルー:White Hart Lane(徒歩10分)
グリーン:Seven Sisters(徒歩30分)
ロンドンの中心地に宿泊しているのであればWhite Hart LaneかSeven Sisters、EastでStratford経由であればNorthumberland Parkで行けば大丈夫です。White Hart Laneは少し駅が狭いので、帰り道は結構混みます。BIG6との試合の場合は、帰りは頑張ってSeven Sistersまで歩いた方が早い可能性がありますね。

ちなみにロンドンは24時間電車やバスが走っているので、郊外に宿を取らないのであれば終電を気にする必要はありません。なので、シティの方に飲みに行って、遅く帰ってくることも可能です。

日本のように流しのタクシーを捕まえるのは場所によっては困難なので、Kaptenという配車アプリをダウンロードしておくと良いと思います。Uberはどうやら近々撤退するとのことです。

費用(日本から3日間行く場合を想定)

日本から渡航+ホテル(2泊3日):約15万円〜
チケット代(メンバーシップ+スタンド):3万円〜
食事代:3万円
交通費:1万円
小計:22万円+α

ざっくりとですがミニマムでこれくらいあると楽しめると思います。もちろん直行便を取ったり長めに宿泊すれば30万円をすぐ超えますが、ロンドンであればその価値はあると思います。マンチェスターなど他クラブの場合はもう少し移動にお金がかかるかな、とは思います。

マンチェスターやリバプールは英語も訛りがきついので、TOEIC900点台の方でも2割くらいしか聞こえないと思います。シェフィールドに関しては1割も聞こえないので覚悟して下さい。

色々と案内したいのは山々ですが、私の一番のお気に入りは科学博物館です。

その他

厚着してください!!!ロンドンは寒い上に、すぐ雨が降ります!!!たくさん着ても暑ければ脱げば良いですが、着ていかないで寒い場合は着るものがありません。これは古今東西世の中の真理ですが、特にイギリスでのサッカー観戦する際は最も意識すべきことです。

身軽に行きましょう。上記と矛盾するようですが、ホテルに着いた後は服以外は極力持ち運ばないのが良いと思います。帰りの電車も混みますし、万が一スリに遭ったらせっかくの旅行が台無しになります。

英語は飛行機の中で日常会話を覚えるくらいで良いです。観光客が多く期待値も低いのと、スタジアムで働く方も移民が多いのでネイティブではありません。そんなに心配しなくても大丈夫です。

本noteはスパーズのビッグマッチに限定して書きましたが、他クラブの観戦に関しては他のブログや公式アカウントの情報を参考にしていただければと思います。

あと何か思いついたら追記しますが、今回はこんなところで。何かあれば相談に乗れる範囲で乗ります。その際は是非ベルギーにもお立ち寄り下さい。笑

それでは。

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