【資料】シャルル七世が兄の王太子に送った手紙(1)
少し前に予告していた「シャルル七世(12歳)の手紙」について。
カクヨムにて、『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』第五章〈ニシンの戦い〉編が完結したので、章間の閑話コラムを公開しました。
タイトルの通り。
幼少期のシャルル七世(12歳)が兄の王太子・ギュイエンヌ公に送った手紙を翻訳しました。
オリジナルは、フランス国立図書館所蔵。
1425年11月23日付けと書かれています。
アジャンクールの戦い(10月25日)の一ヶ月後ですね。
のちのシャルル七世はまだ12歳の王子にすぎず、称号はポンティユ伯。
当時、シャルルには歳の離れた兄が二人もいたので、王位を継承する可能性は低く、婚約者マリー・ダンジューの実家アンジュー公爵家で養育されていました。
手紙によると、パリから遠く離れた地で、王国のことを憂いていたようです。
というのも、内容から推測するに、
この手紙の前にも、シャルルからある提案をしたためた手紙を送っている……(?)ように読めるからです。どうやら「1枚目の手紙の返信ください!」という催促っぽいのですが…😂
ちなみに、noteのヘッダー画像は、シャルル七世(12歳)直筆お手紙の一部です。分類上「15世紀の古文書」ですが、比較的、読みやすいのではないかと😎
手紙の内容(翻訳)はカクヨムをご参照ください。
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よろしくお願いします!
第五章〈ニシンの戦い〉編
自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。
web小説『7番目のシャルル』シリーズ
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