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ジル・ド・レ掘り下げ(3話目更新)

一年以上ぶりに再開した『7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】』3話目を公開しました。

第三章〈大元帥と大侍従〉編

各話タイトルはあとで改題するかも。

前回から登場したジル・ド・レ伯爵について。
グリム童話『青髭』のモデルだからおじさんのイメージが強いですが、シャルル七世より2歳年下です。現時点では少年→成人くらい。
ジル・ド・レのほうが圧倒的に知名度高いので採用してますが、本名のモンモラシー=ラヴァルも捨てがたい。

史実はネタバレじゃないと思っているので、先のことを書きます。

ジル・ド・レはシャルル七世の2歳年下だから、元帥に就任する(オルレアン包囲戦後、ランスで戴冠式する直前)のは23〜24歳ごろ。リッシュモンが31歳で大元帥になったのも異例ですがそれ以上に若い。

大元帥や元帥と聞くと「老将の名誉職」といった印象ですが、みごとにひっくり返る年齢からの人選。相当な実力者だったのだろうと推測できます。

ジャンヌ・ダルクの起用だけでなく、会計士から砲兵隊の指揮官に抜擢されたビューロー兄弟なんかもいるし、シャルル七世の「身分にとらわれない目の付け所」を考察して掘り下げるのも楽しい!

著書について

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボックのエッセイ『The Pleasures of Life』第一部を書籍化しました。
訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろしています。

続刊は7月予定。


既刊:アレクサンドル・デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。


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