ミシュレ著『フランス史』第五巻はシャルル七世が主人公
カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。
きょうは頭痛がひどく、連続更新16日で途切れそう。
あと少しなのにー!!
あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
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カクヨム更新おやすみの代わりに、余談でもしましょうか。
19世紀は『フランス史』が何種類も出版されてますが
現在、日本語で読めるのはミシュレの著作だけみたい(たぶんね…)
ジュール・ミシュレ著『フランス史』第五巻はカバーイラストがジャンヌ・ダルクの火刑で、日本語版の帯の紹介文もジャンヌがメインです。
訳者あとがきでも、「ミシュレ自身がもっとも力を入れ、愛着をもって取り組んだのがジャンヌ・ダルク」と書かれています。
しかし、巻末の索引をご覧ください。
実は、全体的に見ると、シャルル七世の登場回数が圧倒的に多い!
ということは、実質的な主人公はシャルル七世と言っても過言ではない…
そう思いませんか?!😂
それなのに、背表紙の紹介文で、祖父シャルル五世(賢王)、父シャルル六世(狂王)、息子ルイ十一世(蜘蛛王)の名前が出ているのに、シャルル七世(勝利王)だけハブられてるの悲しすぎる。
翻訳本では冷遇されてますが😭
第四巻の終盤では王太子時代のシャルル七世(父王の摂政だから)が登場し、第六巻ではシャルル七世の死後と葬儀について書かれており、全巻通してもっとも多く登場しています。
もう少し注目してあげてもいいんじゃないかな…😢
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『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』
現在までの目次です。
\ミシュレ著『フランス史』については、この回/
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自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。