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非特異的腰痛の介入①オンラインセミナー

多くの方が悩みとして抱える腰痛(Low Back Pain)ですが、生物心理社会モデルから考えると、ただ身体的側面からの客観的評価を行い、運動療法を行うだけではなく、そのクライアントの抱える『痛みとは?』を深掘りする必要があります。

ご存知の通り、痛みとは「主観」です。そして痛みとは脳からのアウトプットです。つまり「痛み」がなぜ腰に起きているのか?ここを言語化できなくては適切な介入は困難となります。


痛みに対する最新の知見でも、従来の生物医学モデルだけでは対処できない非特異的腰痛に対して、認知、情動、社会的要因もリスクファクターとして生物心理社会モデルから腰痛に立ち向かうことが主流となってきています。


例えばですが、慢性腰痛患者では脳の機能的変化が影響しています。

慢性腰痛患者では、痛み刺激を与えた時に体性感覚や情動、認知など疼痛に関連する領域で過活動な反応を示す

Kregel J, Meeus M, Malfliet A, Dolphens M, Danneels L, Nijs J, Cagnie B. Structural and functional brain abnormalities in chronic low back pain: A systematic review. Semin Arthritis Rheum. 2015 Oct;45(2):229-37.

腰痛患者は「腰が脆弱である」「腰痛の予後が不良である」「腰の保護が必要である」などの誤った信念があることが報告されており、恐怖条件付けを強化する要因となる。

Darlow B, Dean S, Perry M, Mathieson F, Baxter GD, Dowell A. Easy to Harm, Hard to Heal: Patient Views About the Back. Spine (Phila Pa 1976). 2015 Jun 1;40(11):842-50.


ほおほお、病理解剖学的障害が見つからないのが「非特異的腰痛」であり、構造的問題よりも体の動かし方、動かすタイミングと言った機能的問題、そして病態の捉え方や考え方と言った患者教育を合わせた介入が求められるわけです。


今回のオンラインセミナーでは、身体的側面だけの介入では悪手になるケースも十分にあり得ることの理解、そして「運動+患者教育」の意義を解説しています。(※動画50分)

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