「自分が岡村隆史だったら、どうやって変わっていくか」を考える

岡村隆史のオールナイトニッポンは2週に渡って、相方の矢部さんを交え、謝罪と反省の放送となった。落ち込んだ状態から立て直し切れていない岡村さんのしゃべり。もし自分がこんな状況の岡村さんであれば、どうすればいいだろうかと感じながら聴かせていただいた。

同じ世代で、独身で、矢部さんが指摘した岡村さんの「問題点」が自分の中にもあると自覚がある。そんな自分がもし岡村さんだったら、まずは今までの放送を聴き返すだろう。今の自分はズレている前提で、客観視しながら問題点を洗い出し、分析したい。その問題点は自分の中にある何から生まれてしまったものなのか確認し、それに対して必要なことを考え、行動したい。

でも、行動はむやみに、何でも実行するわけにはいかない。その前に、様々な立場の方との対話から、書物から、映像から感じ取ったことを参考にして、自分の中に落とし込む。自分の中の変化を他者に評価されたり、実感するまでにはある程度の時間は必要。折れず、継続さることを肝に銘じて、新し習慣を自分に課せる……。具体的ではないけれど、そんなことを思っている。

岡村さんは「ラジオを変えていきたい」と言った。リスナーとして、その言葉を受け取って、どう変わっていかれるのかを見守りたいと思い、また自分も一緒に変わっていきたい。ただその変化が下ネタを排することや、風俗通いを辞めることで済まされるのは悲しい。矢部さんも触れられていたように、オンエアー外の、「オフ」の部分で得たものが反映された「ラジオ」を聴きたい。また、聴けると思っている。彼はラジコや、ネットニュースが全盛の世の中、昔のようなラジオ環境ではなくなってしまった、という分析ができていた。ラジオにおける発言、言葉の重みは時代と共に変わってしまったことを理解している。岡村さんにはまだマイクの神様が待ってくれてくれていると感じた。

岡村さんを庇うような発言は、彼を番組降板させるべきと考える方には、時代遅れで、女性差別の感覚が根底にある、受け入れられないものだろう。彼を降板させないNHKやニッポン放送などに苛立ちも感じていることだろう。抗議・署名活動は悪くはない。そういう動きがあったからこそ生まれた深い反省もある。しかし一方で、異論も生じた。それは個人のポストを奪って変わるほど、女性差別や蔑視は簡単な問題ではないと思っている人がいるからこその異論ではないか。非難される側もする側にも公平に、今回の炎上問題を思慮深く考える必要がある。性別による不公平な社会を改める行動につながるよう、岡村さんと共に自分を変えていきたい。

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