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弓矢で遊ぶ 矢を作る

千の葉の国の山林を開拓してます。

tree base と呼んでます。

2021年春、ひさびさに子供と一緒に遊びに行きました。

自分も子供のときに、よく遊んだ弓矢遊び
山にも、突貫でつくった弓と矢を置いてます。

子供も大人も、結構熱中してくれます。

今回、子供用の弓が折れてしまったので、ちゃんとしたのを作るか、という動機で弓矢遊びの関連グッズの作り方を調べて復習してます。

弓矢遊びの関連グッズ
・弓
・矢
・矢筒
・的

今回はについてのnoteです。

矢の各部名称

各部名称いろいろ。

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http://ecoecoman.com/kyudo/item/ya_meishou.html

材料



矢の素材は下記の3種。
・ジュラルミン
・カーボン
・竹(矢竹)

直径は6.5-8.5mm程度、長さは1100mm程度

矢の長さは長い人で105センチほど、短い人で82~83センチ。長さに違いはあっても1本に四つの節がなくてはならない。矢の重さは25~30グラム。強い弓を使う人ほど重くなる傾向がある。

矢は4本で1組

テグス
瞬間接着剤or塗料
鉄粉入りの松脂

鳥の羽根
鷲、鷹、七面鳥の羽があれば、無ければ鳥の羽なんでも
柄もいろいろある、奥深い。

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https://www.e-yumiya.com/index.php?dispatch=pages.view&page_id=15

作り方

矢竹での作り方をまとめてます。

■準備

竹の切り出し

竹は「矢竹」を探す。
(無ければ、手に入る竹で良いと思う。武家はお庭に植えていたそうな。)

矢竹は、矢にするには最適の性質をもつ。
・節が低い
・枝が少ない
・節のところでくの字に曲がっていない

11月から1月までに山から切り出しす。
はかまを取り、梅雨に入るまで天日で干して、真っ白になるまで乾燥させる。
白竹になったら取り込み、節の下15cmを残して長さ1メートル10cm程度に切り揃え、節、太さ、重さを揃えて束にして、乾燥した部屋で保管する。

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https://www.kanaloco.jp/news/culture/entry-150910.html

荒矯し

節、重さ、太さで竹を選別する。

「釜」(火鉢のような器に炭火を入れて、トンネル状の両端に穴の開いた蓋をかぶせたもの)の中に数回通して、竹を熱して柔らかくする。
柔らかいうちに、「矯め木」(ためぎ)と呼ぶ道具使って手前から先へ竹の曲がりがなくなるまでしごく。

釜は普通の家にはないので、ヤカンの湯気で代用出来る。

ためぎ

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https://www.nipponnowaza.com/edowazaoshi/

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http://www.koyamaya.com/takeyanodekirumade.htm

■削り・火入れ

削り

4本一組になるように材料を選び、太さ、めかた、張り具合を確認しながら小刀で削っていく。
削りかたが悪いと、真ん中でへたってしまったり片側が弱かったりして矢にならない。
削ってしまってからではどうにもならないので、小刀に伝わってくる感触で削り加減を知る。経験のたまもの。

中火(なかひ)

削り上げた竹を再度釜に通して、色づく程度に焼きながら入念に矯め(ため)して真っ直ぐにする。
削って火を通して矢として使用出来る状態になった矢竹を箆(の)と呼ぶ。

石洗い(砂ずり)

中火を終えた箆(の)を二本溝のついた石二個にはさみ、水と砂をつけて上から下へ摩り下ろす小刀の削りめが取れるまで何回も繰り返す。
箆(の)の上下を変えて同じことを繰り返す。

二本溝のついた石も普通の家にはないので、荒目のサンドペーパーで代用できる。

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http://www.koyamaya.com/takeyanodekirumade.htm

揚げ火

竹を洗い、乾燥した後に、箆を四度火を通して、焼きむらを直してしっかり矯めをとる。

■仕上げ

仕上げ研ぎ

水に浸したトクサで磨く。
さらに半乾きのトクサで艶が出るまで磨く。

トクサは一度植えておくと、何もしなくても際限なく増える。丈夫。

釣り合わせ

出来上がった矢に、重心が揃うように鉄粉を混ぜた松脂を焼け火箸で矢の端に入れ込む。
適当な長さに切り揃える。

■矧付け

羽こしらえ

羽(鷲、鷹、七面鳥の羽があれば、無ければ鳥の羽なんでも)左右6枚ずつを用意する。
羽軸を境に2枚に割り、決められた長さに切り揃える。
羽を2枚の板に挟んで軸を焼きごてorアイロンで焼いて、矢に接着出来る形状にする。

矧ぎつけ

矢、一本につき、3枚の羽を用意する。

矢の後端側に3等分(120度ずつ)に印の線をひき、羽を接着する。
羽の両端に糸を巻き、塗料or瞬間接着剤で固める。
湯気で縮れた羽を伸ばし、一定の形に切り揃える。

矢羽の形いろいろ

和弓の矢の羽の形

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https://www.google.co.jp/amp/s/gangala.ti-da.net/a10930197.html

アーチェリーの羽の形

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https://www.a-rchery.com/makearrow.htm

貼り方いろいろ

和弓ではなくて、アーチェリだけど、
羽根の貼り方にもいろいろある

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http://ecoecoman.com/kyudo/item/ya_meishou.html

置き矯め(おきだめ)

箆を火にかけて、最後の矯めし(置き矯め)をして完成。

弓師、矢師と専門の職人さんが生業にするほどなので、結構、大変な工程だけど、
真っ直ぐヒョウっと飛んだ時の気持ちはすこぶる良さそう。

最後まで読んでいただき感謝です(ペコリ)

#弓矢 #矢
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tree base 山林開拓で遊ぶ

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