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出産とキャリア

わたしは子供が欲しかった。

もともと家族が好きで、家庭を早く作りたかったし、会社の先輩の子供を休日預かったりすることもあるほど子供好きでもあった。

子供が本当にほしくて、結婚3年目にやっと授かることができた。

「子供ができて本当に嬉しい」

「生まれてくるのが楽しみ」

その気持ちには一点の曇りもなかったが、予想外なことに、産休に入る時、とてもモヤモヤした気持ちになった。

わたしの職場はとても理解があり、優しい方ばかりだったので、早々に仕事を引き継がせていただき、とても落ち着いた産休前を過ごした。

でも、会社の同僚が、優しさで仕事を預かってくれることが、居場所を奪われるようで辛かった。

「子供を産む=キャリアを中断する」覚悟を決めたんだと言われているような気がして辛かった。

専業主婦だった母親は言う。
「子供のために、今はがまんだね。」
それも一理ある。
でも、子供を産むと言う選択と、キャリアを継続する選択。
両方を選べる選択があればいいのに、と思った。

1年の産休育休を経て、自分の「今すべきこと・やりたいこと」を大切にして、100%育児に没頭したわたしには、まだその答えがみつけられていない。

仕事に復帰したあと、自分はどう感じるか、まだわからない。
「やっぱり、出産したから、キャリアにとっては回り道になったな」と思うかもしれない。
もしかすると、「本当は全然回り道じゃなくて、結果的にはマリオのトンネルの中みたいなラッキースポット見つけたみたいでした」と思うかもしれない。

どんなふうに思ったとしても、どんなに仕事が大変でも、絶対に忘れないようにしたい。


わたしはママになりたくてなりたくて、やっとなれた。そして、ママになれて、今とっても幸せである。

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