本好きの人生を描いた海外小説3冊
最近、偶然にも「本好き」の人生を描いた海外小説を連続して読みました。どれも面白かったので、ご紹介させていただきます。
ガブリエル・ゼヴィン『書店主フィクリーのものがたり』(小尾芙佐:訳/早川書房)
主人公のフィクリーは、島に1軒だけある書店の店主。無類の読書好きで、こだわりの品ぞろえをしている偏屈な男。最愛の妻を亡くし、酒に溺れていたある日、店にぽつんと小さな女の子が置き去りにされていた。なりゆきで世話をするうちに愛着が湧き、マヤという名のその子を養女にしたところから