私にとってのクリスマスの意味
クリスマスが好きだ。まだクリスチャンではなかった、子どものころから好きだった。
雪国で育ったせいもある。北海道の冬は、夜が長くてすごく寒い。雪に閉ざされた暮らしのなか、暗い気分になりがちだった私にとって、クリスマスツリーのキラキラは、心に灯りをともしてくれる数少ないもののひとつだった。
一足飛びに救いとか、そんな大げさなものではない。クリスマスの光は、「きっと未来に〝よいこと〟があるよ」とささやきかけてくるような、希望の予感を秘めていた。おかげで私は、つらい状況にあっ