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SHINKUKAN Podcast#96 スペシャルゲスト「NAGAN SERVER」Part1


SHINKUKAN Podcast#96はスペシャルゲストにNAGAN SERVERさんを迎えた前半になります。


おはようございます。音楽プロデューサーそして音楽グローバルマーケッターのWELCOMEMANです。
 この番組は世界でいま最も注目を浴びているアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
 世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
 ということで、スペシャルゲストアーティストウィークでございます。今回は僕が熱望しておりまして、何度かしかお会いしてないんですが、本当に音楽の深い話をしたいなと思っていました。
 NAGAN SERVERさんが来ていただいております。ぜひチェックしてください。先に楽曲紹介しましょう。「see the star-Last Electro Remix」どうぞ。

WELCOMEMAN:お送りしたのは、NAGAN SERVERで「see the star-Last Electro Remix」でした。今回のスペシャルゲスト•NAGAN SERVERです。よろしくお願いします。

NAGAN SERVER:よろしくお願いします。NAGAN SERVERです。

WELCOMEMAN:リハのときからNAGAN君とお呼びしてるんですが、NAGAN君で大丈夫ですか?

NAGAN SERVER:全然大丈夫です。

WELCOMEMAN:前半は初めて聞く方も多いと思うのでNAGAN SERVERがどういうアーティストなんだっていうのをいろいろと伺っていきたいと思うんですが、まず最初に紹介していただいためちゃめちゃかっこいい「see the star-Last Electro Remix」なんですが、元々リミックスじゃないバージョンもあって、リミックスもあるじゃないですか。
 この辺のちょっとこの曲のコンセプトとか、リミックスに至った経緯みたいなことって教えてもらってもいいですか?

NAGAN SERVER:そうですね。元々90年代のUKあたりの音楽が好きで、そのリバイバルじゃないけど1曲に対してリミックスを必ず作ってて、どの曲もリミックスしてもらい、それによる変化をリスナーに見せれるっていうのもあるし、自分の中でも全く違う色で落とし込んで表現できるっていうのがあって、リミックスを作っていってるんですよ。
だから普段やってることをそのままやってるって感じなんですけど、Last ElectroはKan Sanoさんが主体となったバンドでトラックをいわゆるバンドバージョンにしてっていう感じとか、バンドものをトラックものにしてっていう、その違いを見せていくっていうのが日頃やってる作業って感じなんです。

WELCOMEMAN:今回の歴史を伺いたいんですが、今でも質問したいことがいっぱい出てくるんですがちょっと最後まで皆さんぜひチェックしていただければと思うんですが、ウッドベースしながら、しかもDTMっていうか、いわゆるシーケンスも組んでいきながら、ラップしていきながら音楽を自由自在に操る印象があるんですが、歴史なのでちょっと歴史からいかないといけないんですが、まず音楽を始めようと思ったきっかけはどのタイミングなんですか?

NAGAN SERVER:僕はもうHIP HOPに衝撃を受けて、ダンスからスタートしたんですよ。

WELCOMEMAN:ダンスがスタートなんですね。

NAGAN SERVER:そうなんですよ。ストリートダンスを地元でやってる人がどこにもいなくて、高校時代でも本当にローカル過ぎて先輩もいないし、きっかけとしては、近くにレコード屋さんがあるっての知ってたんで、そこに行ったら何かきっかけができるんじゃないかっていうので、どうやったらダンスできますかって言ったら、ちょうど店主の周りにダンサーが多くて、1時間500円でレッスンできるような場所があったんで、そこを紹介してもらってダンスをスタートしたってところから自分の音楽の歴史がスタートしている感じですね。
 そのダンスをしてる中で、先輩たちにクラブに連れてってもらうようになって、そこでラップをしてる人初めて見たんですよ。
 地元の先輩だったんですけど、そのときのアーティストも正直覚えてないんですよ。
 誰かっていうのを覚えてないんですけど、ラップをしてる姿がかっこよくて自分はラッパーになろうってそこで決めた感じですね。

WELCOMEMAN:なるほど。ウッドベースとの出会いってどのタイミングだったんですか?

NAGAN SERVER:ウッドベースはラップを始めて4年ほどで、地元が広島でそこから大阪に出てラップをしっかりするんですけど、そこでスケーターとかと絡むようになっていって、スケートビデオを観てたりしたらわりかしジャズサンプリングのHIP HOPのビート、この音はなんだとか、このHIP HOPのネタは何だっていうのを探っていくうちにやっぱりジャズを絶対に経由してそこでジャズレコード屋さんとかに通い始めてジャズをずっと掘るようになっていってからがスタートなんで20歳ぐらいですかね。

WELCOMEMAN:僕いろんな方にお話を伺ったりとか、いろんなミュージシャンと話するんですけど、まず特殊でやっぱさすがやなと思う部分がダンスのカルチャー、HIP HOPのカルチャーに入っていきながら、そこからウッドベースに行ったんすね。

NAGAN SERVER:そうなんです。

WELCOMEMAN:僕は吹奏楽を元々やられてて、ウッドベースは最初にやられてた上にそこからHIP HOPが足されたのかなと思ったので。

NAGAN SERVER:そのパターンと思ってる人結構多くて。

WELCOMEMAN:そうですよね。

NAGAN SERVER:全然違うんですよね。

WELCOMEMAN:なるほど、すごいかっこいいな。ウッドベースの音にこのジャズ、HIP HOPとか当時サンプリングで入っていたところから、逆に戻っていったみたいなんですよ。

NAGAN SERVER:当時ロン•カーターというベーシストとフランスのラッパーのMCソラーっていうラッパーが2人でウッドベースとラップを掛け合わせたライブをしてたんですよ。
 2人でやってて、その映像を見たときにこれをそのラップ同時に落とし込めるんじゃないかってなんとなく頭にあって、エレキベースも触ったことないけど、ウッドベースをそのままノリで買っちゃって。

WELCOMEMAN:先に買ったんですね。すげえ、その発想がもう出てこないっすね。

NAGAN SERVER:フレットレスなんでね。どこに音があるかっていうのも、フォームとかも最初はどうやるかわかんなかったんででも最初はジャズの人にちょっと習ってて、基礎的なそのフォームができないと音がどこにあるかっていうのはあんまりわかんないんで、フォームとかをしっかりしたあとにラップの詞を書いてウッドベースと同時にっていう発想というかできるなっていうのに気づきましたね。

WELCOMEMAN:音楽の衝撃からその逆計算でやっていくのはちょっと今、言葉を失うぐらいびっくりしてます。

NAGAN SERVER:よく言われるんですよね。ベーシストからしたら、やっぱ何ですかね、ギターとちょっと違って、言葉と一緒にベースラインを出すって難しいらしくて、そういうのがそもそも自分の概念にないから、何もフリーな状態でできるでしょみたいな感じだっから最初にやってたダンスが活きてて、ダンスって体でもうリズムを覚えてるからその感じでやってるんですね。

WELCOMEMAN:だから今のNAGAN SERVERの独特なスタイルとか、音楽性っていうのが、その経由で影響を受けていきながら自分のものにしていってるから、確立されてるんですね。

NAGAN SERVER:それはあるかもしれないですね。

WELCOMEMAN:なるほどな。いやすごいびっくりしました。でもウッドベースが難しいというのも僕の場合、MPC(ドラムマシーンのことでRECボタンを押してからパッドを叩いて音を録音し、それをループさせるだけでビートを作ることが出来る)から始めて、僕もHIP HOP大好きだったからサンプリングしてMPCにいってパーカッションにいったんです。今は全然やってないんですけど、普通な流れなんですよね。

NAGAN SERVER:初めて出会いましたけど、MPCからパーカッションにいったって言ってる人。

WELCOMEMAN:ちょっと僕でも珍しいって言われる方なんですけど、ウッドベースに行った人はもう衝撃ですね。やっぱすごいなって今、思いましたね。
 そのスタイルを確立したのが高校でダンスやり始めてから、ウッドベースとラップっていうスタイルを行ったのは大体どれぐらいのタイミングだったんですか?

NAGAN SERVER:でもちゃんと形になったのは10年ぐらいかかりました。

WELCOMEMAN:やっぱそうですよね。だってもうそれぞれのカテゴリーで言うとすごく奥深い世界じゃないですか。

NAGAN SERVER:ただ、一番最初にステージに立ったのは、ウッドベースを持って1年目で、1年目にラップと一緒にしようっていうのを決めてステージに立ったんですよ。
 ただ全然駄目で、これはもうちょっと時間が必要だとか、いろいろ思いつつ、時間はかかりながらも定期的にライブに出たりして、ちゃんとっていうのは10年ぐらいかかったんじゃないすかね。

WELCOMEMAN:10年の修行とか、経験とか自分のスタイルを確立するために時間をもちろんね、いわゆる職人になっていくっていう難しさはあるにせよ、まずここが自分にとってかっこいい領域なんだってそこのスタートに切るっていうことがやっぱりね。

NAGAN SERVER:そうですね。何回も諦めた時間もあったんすけど、ラップにすごい集中してる時間っていうのがやっぱりただ、自己紹介の時も絶対ラッパーですって言います。
 僕のルーツはやっぱりラップから始まってるから、コントラバス持ってても、絶対にラッパーだっていうのは忘れず、やっぱり軸がないと、ベースを持ってる意味がなくなるからそこだけはいつになっても持っとかないといけない部分かなと思ってるんですよね。

WELCOMEMAN:なるほど。そのスタイルで大阪のシーンで基本的にライブしながら、いろんな仲間たちとどんどんこのシーンを作っていくと思うんですけど、例えばよく一緒にやってた仲間は大阪でやってて、そのタイミングでお会いしてるんですよね。

NAGAN SERVER:そうですね。

WELCOMEMAN:最後に会ったのがちょうどコロナ前で、東京に行くタイミングなんだよねっていう話をされてて、今回、久しぶりにお会いしたんですけど、まず大阪ではどういうシーンで活動されてたでんすか?

NAGAN SERVER:でも、クラブが多かったですよ。いわゆるTRIANGLEっていうラッパーがたくさん出るクラブがあるんですけど、TRIANGLEっていう箱だったり、ライブハウスのShangri-Laでもやったりもするし、ラッパーとやるっていう場面が一番多かったんじゃないですかね。
 韻シストであったりとかずっと仲良かったりしていていまだに一緒にライブしたりもしますし、だから彼らはきっかけでもあってわりかし楽器とそのHIP HOPっていうのは、全然自分の中では密にありました。

WELCOMEMAN:確かにそうですね。HIP HOPが日本ですごいムーブメントになった時代って1990年から、2000年の頭ぐらいまでかなとは思うんですけど、いわゆるDJのスタイルから始まりつつ韻シスト、NAGAN君もそうですがいわゆる演奏を混ぜていくっていう、ちょっとまた切れ味が違う角度のムーブメントってのもまたあって、一旦落ち着いたじゃないですか。
 ロックムーブメントでロックフェスみたいなのが流行りだして、2010年ぐらいからはなかなかHIP HOPのムーブメントが日の目を見ない時期とかもあったと思うんですよ。
 今、またムーブメントが戻ってきて、それこそ大阪で活躍してたソウル、HIP HOP、R&Bの人たちがどんどん今オーバーグラウンドしていってるじゃないですか。
 NAGAN君も僕のイメージとしては裏のところで、もうすごい支えているシーンのど真ん中の人みたいな印象があるんですけど、NAGAN君から見て、この今の時代の変化ってどう思われますか?

NAGAN SERVER:自分的にはなんか分け隔てなくずっとうまくやってきていてHIP HOPも聞くし、ロックも聞くし、プログレとか、アンビエントとかいろんな要素がやっぱサンプリングの元ネタをずっと掘ってきてたんで。

WELCOMEMAN:なるほどね。

NAGAN SERVER:元々20歳ぐらいのときに、ピンクフロイドとか、その辺のインストゥルメンタルの部分をチョップして、ループさせてラップしてたりしたんですが全然理解されなくてとか、本当にHIP HOPのパーティで四つ打ちをガンガンかけて、いわゆるそのフォー・テット(イギリスのミュージシャンでエレクトロニカ、テクノ、ジャズ、グライム、フォークソングなどの要素を取り入れた楽曲で知られる)人とかがHIP HOPからブレイクビーツに行ってブレイクビーツから今のテクノとかその入れ替わりのシーンわずっと見てきてて、自分からしたら今ちょうどど真ん中にそういうものが来てるなっていうか、交わってきてて、いきなり来たんじゃなくて、じわじわと交わってきてて、それがようやくみんな気づき始めてるんじゃないかってところに今があるんじゃないかと思ってるから、今こう変わったからこうしようっていうよりかは、自然とそこに常にいるようなっていう感じで自分を持ってて。

WELCOMEMAN:確かににそうですよね。楽曲もやっぱり四つ打ちがあったりおっしゃるようにやっぱりリミックスをどんどんトライしたりっていうことでいうとその時代のクラブでやっぱり時代を作っていったジャンルを全部消化していってるんすよね。
 しかもこれレコード屋に行ってレコードでいろんな情報を得ている時点で、もうそこでいろんなCDショップとかではなかなか体験しえない歴史的な音楽いっぱい出会いますもんね。

NAGAN SERVER:レコードでずっと聞いてて、当時レコード3枚しか試聴できないっていうので、当たり外れがあるじゃないすか、その当たりに四つ打ちがあったりとか、なんか全然違うコーナーに例えばHIPHOPのコーナーにいきなりテクノが入ってるみたいな、誰かこれ隠してんなみたいな。
 そういうのとかを使用して、分け隔ててなくかっこいいものはかっこいいなっていうか。
 ただ、自分の中ですごい色があって好きな色っていうかなんかメロディアスだったりとか、全部、HIP POPでも、自分がドンピシャじゃない曲ももちろんあるし、それは全員が持ってるもんで、それが普通だなと思ってて、どのジャンルでも自分の色がハマればそれをキープしていけば自分のスタイルっていうかそういうものになってくるんじゃないかなと思うんですけどね。

WELCOMEMAN:そうですよね。深堀りして後半にいろいろ聞こうかなと思ってるところではあったんですけど、やっぱり一貫してかっこいいっていうものからずれてないですよね。

NAGAN SERVER:本当ですか。

WELCOMEMAN:なんかちょっとマーケティングして可愛くとか、ちょっとユーモアにとか、ちょっとボケ入れるみたいなそういう感覚なんかもうNAGAN君の音楽って、やっぱスタートから終わりまで全部かっこいいっで
すよね。

NAGAN SERVER:崩していってください笑

WELCOMEMAN:そうなんすよね。だからちょっとね、リハときにもお話してたんですけど、やっぱスタートなんかちょっと喋りにくいっていうか。

NAGAN SERVER:本当ですか。

WELCOMEMAN:もうすごい敷居が高い。

NAGAN SERVER:いやいやそんなことないっすよ。

WELCOMEMAN:でもやっぱり僕らがイベントさせてもらってたときにも思ったんですがかっこ良くて、絵になる。
 やっぱウッドベースとラップって誰もやってないスタイルを確立している。

NAGAN SERVER:その時点で結構、高いっすよね。

WELCOMEMAN:僕どんどん敷居を高くしてます。でも話し出してもらったらすごいフランクにいろいろ話してもらえますし、だからそういう意味ではこのポッドキャストでNAGAN SERVERは実はすごいフランクで話しやすい人なんだっていうのがわかると思います。

NAGAN SERVER:逆に後半はもうちょっと話せそうですよね。

WELCOMEMAN:わかりました。ぜひ前半、後半とありますんで今、ウッドベースの出会いからダンスから始まって、今スタイルになったっていうのも初めて聞いた方も多いと思いますので、ぜひそういう意味でもチェックしていただければと思います。
 前半の最後はNAGAN君から楽曲の紹介の方お願いしてもいいでしょうか?

NAGAN SERVER:はい。NAGAN SERVERで「a little question Shōtaro Aoyama Remix」

お送りしたのはNAGAN SERVERの楽曲そしてトークセッションをお送りしました。
後半戦はさらにラフに楽しく話しさせていただいております。
 NAGAN君の才能をもうできるだけね、僕が引き出したいと思っていろいろ伺ってますので後半もお楽しみに。
 最後にお知らせだけさせてください。私、WELCOMEMANは音楽プロデューサーとして様々なプロジェクトに関わっております。 
 音楽ストリーミングプラットフォーム・SHINKUKANライブストリーミングや撮影、ライブイベントが行える次世代のクリエイティブスタジオ・STARTRECのプロデュースも行っております。 
 また、WELCOMEMANがCEOを務めるブラッシュミュージックでは、新人発掘および育成、音楽や映像コンテンツの制作、イベント制作、ビジネスコンサルなども行っております。 
 将来の夢はグラミー賞主要4部門のトロフィーをゲットすることです。  
 そしてこの番組タイトルでもあります「SHINKUKAN」とは、日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたオリジナルコンテンツが見放題の音楽ストリーミングプラットフォームであり、クリエイターやアーティスト向けの活動サポートも行っております。Spotifyを含めた全世界の音楽配信、ライブストリーミング配信、チケット券売まで様々な活動サポートを用意しております。ぜひ、下記のオフィシャルチャートサイトをチェックしてください。


この続きはSHINKUKAN Podcast #100になります。
後半パートのテキストバージョンも近日公開予定です。お楽しみに!


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