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ポストコロナに向けたパラダイムシフト

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新型コロナウイルス感染拡大の時代、僕たちはどう生きるのか、新見先生がさまざまな視点で切っていきます。漢方はもちろん、医療に関すること、経済に関すること、社会に関すること、医師とし… もっと読む
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#セカンドオピニオン

僕のこれからの社会貢献  新見正則

僕のこれからの社会貢献  新見正則

もっと皆さんのお役に立ちたい社会貢献の割合を増やしていこうと思う今日この頃です。

僕は社会人となって多くの時間を医療に捧げてきました。
なのでやはり医療分野での社会貢献が即お役に立てるかと思います。
今、僕が進めたい医療分野での社会貢献は以下の3つです。

自分の診療録がスマートフォンで何度もみられる最初の社会貢献は「診録」です。
診察室内で患者さんが自分の病状の説明を
録画・録音するという当た

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医療をより良く。  新見正則

医療をより良く。  新見正則

オックスフォード大学院への5年の留学を終えて1998年に帰国しました。
当時からすでに欧米では患者さんの当たり前の権利とされていた
セカンドオピニオンを普及させたく、
さっそく大学病院で本邦初の保険診療でのセカンドオピニオン外来を
はじめました。

セカンドオピニオンが普及しないはずはない。主治医以外の医師から治療の意見を聴くなど、当時の医療界の思い込みではあり得ないことでした。
「そんなことをす

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新しい環境に身をおく方へ お薦め漢方薬!  新見正則

新しい環境に身をおく方へ お薦め漢方薬!  新見正則

変化に耐える力、レジリエンス新しい環境に対応するには、変化へのレジリエンスが必要です。
レジリエンスとは、敢えて日本語に訳すと、
「回復力」とか「柔軟力」とかに訳されます。
ただ、どれもピンとこないのでレジリエンスという言葉で理解しましょう。

レジリエンスは、
変化というストレスに耐える能力、
危機的な状況を切り抜ける能力、
困難な環境でも生き抜ける能力です。

レジリエンスは鍛えることができま

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ホンネを引き出す  新見正則

ホンネを引き出す  新見正則


診察室で患者さんにこっそり本心を聞いてみる患者さんはいろいろです。
「なんでも話して良いですよ。ここは診察室ですから。
ここで話したことは、どんなことでも他には漏れません」と促しても
通常患者さんは本心を話しません。

たとえば、過敏性腸症候群などで下痢の相談をしているときです。
「なんでも話して良いですよ」と促しても「下痢で困るんです」とだけ答えます。

僕は「下着が汚れますか?」と敢えて聞き

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主治医の美学 新見正則

主治医の美学 新見正則

外科医の美学、それは手術の腕前だよ僕が外科医になったころ、
ひたすら手術が上手な外科医になることが
僕の美学でした。

朝から晩まで手術前後の患者さんを診て、
手術には渾身の力を込めて参加しました。
なんとしても上手な外科医になりたかったのです。

朝6時前後から深夜まで
そして週に何回も泊まり込むことも苦痛ではありませんでした。
それが外科の主治医としては当然の振る舞いだと思っていました。
そし

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