【詩】恋が終わる予感~Twitterで書いた甘酸っぱい恋愛の詩5選~ 16 蜃気羊 2021年8月17日 17:11 日没前のひまわり畑と君の影が、世界の終わりみたい。太陽が黙示録の一部始終のようにオレンジが溶ける。影が濃くなった君の背中を追いかける。君は夢中になり、はしゃぎ回る。君の麦わら帽子と白ワンピの裾が一緒に踊る。夏が終わり、この世界が滅亡することを考えるとぞっとした。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) August 13, 2020 錆びた漁船が波で揺れている。二人でテトラポットに座り、沖を見て、波の音を聞いていた。港は今日も冴えない昼間の空気で、潮の香りが油っぽく感じる。このまま針が止まり、一生二人だけの世界に迷っても飽きないような気がするけど、着実に太陽は西に進む。7月は最高だなって思った。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 28, 2020 夏が来る前に、あなたと逢いたかった。それが出来ずに夏の真ん中まで時が流れていた。時間の所為、天気の所為、暑さの所為、運命の所為、やる気の所為、めんどくさがりの所為。言い訳を繰り返せば言い訳が真実になり、季節はどんどん深まる。もう二度、あなたと会うことはないだろう。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 27, 2020 閉園前のメリーゴーランドは最高に輝き、夜に浮いていた君の隣に座りたいから、白馬じゃなく、馬車に腰掛けたベルが鳴り、重いモーター音をかき消す三拍子が急に世界を作り、誰も騎乗しない白馬が走る君の手を繋ぎ、夢のあとを眺めていた夜風が気持ちよく、このまま無言でいいやと思った#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 14, 2020 君の水色が似合う7月。君の憂鬱な姿を見ていると助けたくなる。陽炎でコンクリートが揺れる中、なぜアイスも買わずに公園のベンチで話し始めたのか、なりゆきが忘れかける。君は蛇口を回し全開のように、自分のことを、すらすらと脈略もなく話し、気が付くと、君は泣いていた。#詩 #140字小説— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 12, 2020 最新の詩はTwitterで公開しています。こちらをタップしてね→Twitter_蜃気羊もしよければ、閲覧、スキ、いいね、フォローしていただき、蜃気羊と愉快な羊たちの一員になろう! ダウンロード copy この記事が参加している募集 #私の作品紹介 102,563件 #小説 #詩 #ポエム #私の作品紹介 16 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート