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【詩】ぐるグループ、クレープ、プール、るーぷ

 そりゃあ、美しいものは美しいに決まっている。だから、かわいい子はモテるし、美人な子はひと目置かれる。

 そんな存在なんて無数にあるわけで、私は頑張ってかわいいを演出することしかできない。

 上手く行かない恋愛を嘆く映画を観て、それを観て感動するポイントはわかるけど、なぜ自然に涙が出るようになっているのかわからない。

 例えば、恋人の死。失ったら二度と戻らないことを嘆く。その嘆く姿を観て、人は泣けるんだ。

 だって、まるで自分がその人を失ったみたいに感じるから。

 人生なんて、失うことばかりだ。

 むしろ、失っていくのが人生なんじゃないのって私、たまに達観しちゃう。

 だけど、そんなこと言ってたら、臆病になって何もできない。我慢できない衝動で行動しないと損だし、行動しないと永遠に何も変わらない。

 ループする思考はフラフープのあの目に良くない柄みたいに、私をめまいに誘うか、または暗示をかけるのか、永遠にハマり続けるタイムリープの始まりみたいな、そんな気持ち悪さをどうにかしてっていうループに絶賛ハマまってる。

 プールサイドで君と日向ぼっこをするような、永遠の時間がほしいし、クレープの生地を垂らし、くるりと円を描くあの一瞬が気持ちいいし、そういう一瞬と永遠が交互にやってきたら、現代人のほとんどの悩みはなくなると思う。

 だから、グループでクレープをプールサイドで食べることで幸せを感じることができる人たちって、実はすごぐ羨ましいし、私は臆病だから、いつも一人。一人。一人。

 あーあ。

 なんで、涙が頬を伝っているのか訳がわからない。

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