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車いす体験研修と橋梁点検

こんにちは。神輝興産 地域事業担当の鳥澤です。今回も代表の中に代わって投稿させていただきます。

突然ですが、みなさんは「障害者差別解消法」という言葉を聞いたことがありますか?
どのようなものなのか簡単に説明すると、
“行政機関や事業者による障害を理由とした不当な差別的取扱を禁止し、負担が重すぎない範囲で合理的配慮の提供が求められる”というものです。
これまで努力義務だったものが、今月2024年4月からは“義務”となる社会の動きがありました。

では具体的に差別的取扱や合理的配慮とはどのようなものなのでしょうか?
そもそも障害がある方は生活のなかでどのようなところを不便に思っているのでしょうか?
今回は障害がある方と同じ目線になって障害者差別解消法を学びたいと思い、車いすに実際に乗って街の不便や支援の方法を学ぶ、「車いす研修」を行いました。

講師をお願いしたのはCSK株式会社さんです。なんと関西の学生が主体となった企業で、学生ならではのパワーあふれる姿勢が印象的でした。

座学で「障害者差別解消法」を学びました

車いすを体験することで見えてくること

実際に車いすに乗ってみます

今回はおせっカフェ(研修所)・会社事務所から最寄り駅までを中心に周辺をめぐるルートを体験しました。車いすに乗る・押すを交代しながら実際の街を通ってみます。橋の点検をしている私たちなので、もちろん橋も実際に通ってみました。

近くの道を通ります

普段なんとも思わずに歩いている道も橋も、少しの段差や坂道・スロープ、幅の狭い道など、車いすに乗ることで通りにくい場所がいろいろと見えてきました。普段の橋の点検で道路をよく見ているつもりでしたが、車いすという立場で通行しようとするとこんなに大変なのだと驚きました。
橋の点検は通る人が不便にならないかを探すためのものです。車いすを通して普段の点検で単に“傷んでいる”ところを探すのではなく、どのような傷みで“その橋を使う人が不便に”なるのか、という想像が膨らむきっかけになったように思います。その想像(目線)で点検ができれば、仕事の成果物はもっと良くなっていくはずです。

車いすで段差を越えるのは大変でした

おわりに

今回の研修では、車いすに乗るという体験を通してこれまで触れる機会が少なかった社会をリアルに体感することができました。世界を見る視野が広がり、業務がより良くなるきっかけを作ることができたと思います。
そして何より業務に関してだけでなく、社員一人一人の私生活も豊かなものになっていくことを嬉しく思います。
これからも視野が広がるような取り組みや研修を続けていきたいと思っています。

最後になりましたが、CSK株式会社のみなさま、SDGs普及協会の三木谷さま、神戸市障害福祉課のみなさま、ありがとうございました。


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