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はじまりのとき

ポ~~~~~~ン♪

弾くような音で目が覚めた。
それは生まれてはじめて聞く安全ベルト解除の合図。

今、どこなのだろうと窓際に席をとっていた私は、楕円形の窓に手をかけ、スーーッと開けようとした。

すると、隙間から朝日がねじ込んできて、まだ覚めやまぬ眠気に追い打ちをかけるかのように、目を開けていられないほど眩しい光が差し込んできた。

しばらくすると目が慣れ、外を見ると、雲海の向こうからジワジワと太陽が昇ってくるのが見えた。

先程の光は、雲の隙間からこぼれた光だったんだ!
凝縮されたから、特に眩しかったのか?(そんなわけない)

全てが未知で、誰にも頼ることができない旅への覚悟と、これまでのいきさつを思い返す。


私の名前は「しんきち

京都の太秦に生まれ、サッカーと絵を描くのが好きな少年(当時19歳)

なぜ私は飛行機に乗っているのか・・・
ことの発端は1年前にさかのぼる。

つづく・・・

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