ポ~~~~~~ン♪ 弾くような音で目が覚めた。 それは生まれてはじめて聞く安全ベルト解除の合図。 今、どこなのだろうと窓際に席をとっていた私は、楕円形の窓に手をかけ、スーーッと開けようとした。 すると、隙間から朝日がねじ込んできて、まだ覚めやまぬ眠気に追い打ちをかけるかのように、目を開けていられないほど眩しい光が差し込んできた。 しばらくすると目が慣れ、外を見ると、雲海の向こうからジワジワと太陽が昇ってくるのが見えた。 先程の光は、雲の隙間からこぼれた光だったんだ!