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塾の課題に追われて「受け身」になっていないか?

昔の中学受験と言えば、東京は四谷大塚、神奈川は日能研に通い、新小5から2年間、のんびりやっていました。その後、SAPIXや早稲アカの出現と、入塾の早期化によって、状況は一変します。

学力を最大限まで引き上げることが重視され、塾の指示に従い、与えられた課題をこなす。子供たちに選択権はなくなりました。その結果、中高一貫校の先生方から、「受け身の姿勢が染みついている」と問題視されるようになったのです。

子供たちから「我流」が消え、自分で考えてトライ&エラーをする前に、「正しい」やり方を教えてくれと求めます。このように「無駄は悪」と捉える姿勢は、その後の成長にどのような影響を及ぼすでしょう。あのイチロー選手ですら、「無駄なことをしないと合理的になれない」と言っているのに。

「正しい」一本道を突き進むのが正義と考え、中学入学後すぐ大学受験塾に入る、そんな青春の過ごし方を疑問に思います。せっかく、勉強に関してタイパ(タイムパフォーマンス)のよい中高一貫校に入ったのですから、勉強以外に使える時間が増えるはずです。中学入学後は、大人から与えられたものではない、自分なりの価値観を身につけてほしいと思います。


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