【お題拝借】決断する(65歳・サラリーマンOB)
世田谷区にお住まいの65歳のサラリーマンOBのMさんから頂いた
お題を紹介します。
そこで今回は、Mさんから頂いたお題「物を決められない人」を拝借して、「決断する」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
私もサラリーマン時代、「ほんと〇〇部長はいつまで経っても決めないよな」と 赤ちょうちんで仲間同士と愚痴ったことを昨日のことのように思い出します。
「決断する」とは、「自分の事はさておき、人の事となると言わずにいられない(ひょっとしたら自分も自信が無いことの裏返しで)少し気楽で無責任なテーマ」なのかもしれません。
そこで、せっかくの機会なのでこの少し気楽で無責任なテーマ「決断する」を今回 「自分事(ごと)」として向き合ってみることにしました。
「決断力」の正体
まず「決断力」の正体を「判断力」との対比で見てみたいと思います。
「決断力」と「判断力」の2つを区別なく使う人がいますが、私が思うに
「判断する力」と「決断する力」は別の能力です。
故に「判断力に優れた人」必ずしも「決断力に優れた人」にあらず。
「逆もまたしかり」です。
また私の実感として、
「判断力」と「決断力」の両方の能力に秀でた人は稀です。
では「判断力」とは何か?
「判断力」を私は次のよう定義しています。
判断力
=「前提」×「事実」×「経験(含む直観)」×「価値観」
一方「決断力」は次のように定義しています。
決断力
=「判断力」×「判断した事を決断した場合に起こりうるハレーションに対する許容」×「信念」
「ハレーションに対する許容」と「信念」
「判断する」と「決断する」との間には
(言い換えれば「判断したこと」を「決断する」には)
「判断した事を決断した場合に起こりうるハレーションに対する許容」と「信念」の 2つの壁があります。
許容する事は
「自分の保身」
「相手の出方が分からない心配」
「自分の判断に確信を持てていない不安」
などその時その人により様々です。
これら「保身」「心配」「不安」を
「信念」の強さで腹を括(くく)れなくては(胆力が無くては)
「決断する」ことが出来ません。
「原爆の投下」を決断する
いきなりメガトン級の想定ですが、
もしアナタがアメリカの元大統領トルーマン(1884~1972年)の立場だったら、アナタは広島・長崎への原爆投下を決断するか考えてみてください。
【決断力の定義】
決断力
=「判断力」×「判断した事を決断した場合に起こりうるハレーションに対する許容」×「信念」
【判断した前提】
最近の研究で、トルーマンが「判断」の根拠とした「前提」は次の5つと言われています。
(1)軍部が試算したデータから
①「原爆投下は、アメリカの損害をこれ以上増やさない策として一番実効が高い」
(2)軍事専門家の報告から
②「原爆投下により、ソ連との戦後の覇権争いをアメリカ圧倒的優位に導くことが可能」
③「原爆投下により、ソ連、イギリス、フランスとの勝戦国外交をアメリカの圧倒的優位に導くことが可能」
(3)CIAからの報告から
④「イギリスとフランスは原爆投下を容認する」
⑤「ソ連の原爆技術の完成度はアメリカに5年遅れている」
(問1)
アナタは、自分の判断の「前提」が想定通りに成らなかった場合、許容できますか?
(問2)
許容できるとしたら、それを支えるアナタの「信念」は何ですか?
どうでしょうか?
ご自身の「決断のプロセス」に向き合ってみてください。
アナタの輝く未来のために!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?