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鉄則5:イノベーション促進のノウハウと仕組みを導入する

(ⅰ)データはチャート化して兆候を早期に発見せよ
(ⅱ)“意思決定ルール”を徹底せよ

(ⅰ)データはチャート化して兆候を早期に発見せよ

■「おや、これ何だ?」はイノベーションの第一歩

『科学者が最も興奮する瞬間は、「発見したぞ」ではなく、「おや、これ何だ?」を感じたとき』と言う話を聞いたことがあります。チャートは、データをグラフや図表の形式に視覚化したものですが、データが視覚化されることで、カテゴリー、位置、方向、傾向、動きにかかわる情報が脳に刺激を与え、「おや、これ何だ?」が生まれます。

全てのイノベーションの第一歩、「おや、これ何だ?」を生み出すチャート化のルールを以下整理します(下段  図表5-1、5-2参照)。

図表 5-1 【棒グラフ】

図表 5-2 【積み下げグラフ】

①「長期→中期→短期」で、「おや、これ何だ?」の兆候を見つける。
・例えば、過去10年間のから変化の兆候を見つける→兆候が表れた年度の売上の「エリア別チャート」「商品別チャート」「取引先別チャート」を作成する。

②推移と比較で、「おや、これ何だ?」の兆候を見つける。
・棒グラフ、折れ線グラフの2つが推移分析と比較分析に適している。
(特に折れ線グラフは、「率の推移」「複数要素の推移比較」に適している)

③ボリュームゾーンで、「おや、これ何だ?」の兆候を見つける。
・積み増し(積み下げ)グラフがボリューム分析に適している。

④脳が見逃す傾向の数値化で、「おや、これ何だ?」の兆候を見つける
・CAGR(年平均成長率)は、脳が見落とす兆候発見に適している。
(CAGRは、エクセルで計算式を簡単に作れます)

■ 新聞記事は最高の教材

新聞記事は、読者に、如何に分かりやすく、インパクトを与えるか、が勝負の分かれ目となります。

それ故、記事を書く人たちは文章作成力に加えチャート作成力も鍛えられており、作成されたチャートは大変参考になります。
当然のことながら上記チャート作成のルールを順守。また兆候を際立たせるため、惜しげもなく色分けしています。
是非参考にしてください(下段 図表5-3参照)。

図表5-3【日経新聞 日曜版 「チャートは語る」より】


(ⅱ)“意思決定ルール”を徹底せよ

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