6年前の今日のきろく。
6年前のハロウィンは大きなお腹を抱えて赤十字病院に術前に入院。夫は長時間側に居てくれたっけ。
双子ゆえに高齢出産につきものの出生前検査が出来なかったこともあり、産むのがとても不安だった。それでも、どんなふうに産まれても一生懸命愛そうとも思った。
そんな私の雑念をよそに、お腹の中の二人は元気にもぞもぞと動いていた。
はちきれんばかりのお腹。
皮膚の上から彼女たちの頭らしきものを探り探り撫でながら、ご先祖様に
「この子達に降りかかるあらゆる悪いものは全部私の身体に引き受けます。なんなら腕を一本差し上げます。五体満足でお願いします。」
と何度も何度も何度も祈りながら眠りについた。
翌日の10時頃、帝王切開の手術室に運ばれた。
部分麻酔で動かない半身だったけど、未だはっきりした意識のなかお腹から取り出される二人の力強い泣き声を聞いた。声の方向に目を凝らし、どうやら五体満足らしいことを確認した瞬間に涙が溢れた。
二人とも健康に産まれて来てくれてありがとうね。ご先祖様これからもよろしくお願いいたします。
君たちの母親になれて、心から嬉しく思います。
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