旅の記憶 〜浜松秋葉神社さん上社へ〜 ⑤
前回のつづきです。
ここまでの道のりは、①、②、③、④、をお読みください♪
◆
さて、さらに進んでいくとまたもや鳥居が見えてきます。
しかし今度はなんと、黄金の鳥居です!
その名も「幸福の鳥居」。
こちらへ無事に来られただけでも幸福なのに、さらに「幸福の鳥居」とは……!
ありがたくその前で一礼し、くぐらせてもらいました。
いよいよ、本殿が見えてきました。
ついに拝殿にて参拝させていただく時がやってきました。
とても洗練された造りの本殿です……。
そして見上げると圧巻の彫刻!
今年と、その前後の年の干支の彫刻なのですね。
そして、浜松秋葉神社さんのご祭神は、火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオミカミ)さんだそうです。
家族でここまで来られたこと、
道中での出来事や、そこで感じたこと、
導いていただき、ずっと世界を守っていただきありがとうございます……。
手を合わせる時、なんと、
本殿の中から太鼓の音と祝詞がきこえてきました。
このタイミングでまたこんなに素晴らしい贈り物をいただき、とてもうれしかったです……♪
◆
右側を見ると、天狗さんのおみくじがたくさん並んでいました。
あまりの可愛らしさに……♪
私と母は思わずそのおみくじを引きました。
大吉でした。
この天狗さんは、
神通力を持っていたとされる伝説の三尺坊(さんしゃくぼう)というお坊さんだそうです。
(かつては神仏習合で秋葉神社と秋葉寺、
両方が秋葉山にありましたが、その後明治時代に神仏分離令などいろいろなことがあった後……
現在では火之迦具土大神をご祭神とする秋葉神社となったそうです。
秋葉寺は廃寺となりましたが、
ご神体の三尺坊さんは袋井の可睡斎へと移されたそうです)
◆
そしてそこからは、青く透き通っている大空や、澄んだ空気、山から遠くまで見渡すことのできる景色を堪能させていただきました。
ここで三尺坊さんが修行をされていたのですね……。
三尺坊さんにはどんなものが見えていたのでしょうか♪
想像するだけでも、心が静かになっていきますね♪
空気がとても澄んでいます♪
いたるところに紅葉が♪
秋葉神社さんの神紋は、「七葉もみじ」(しちようもみじ)というそうです♪
秋葉神社さんは、社紋と神紋が別で、
社紋は剣花菱(けんはなびし)という形だそうです。
……ここからは後から、ふ、と私が勝手に思ったことなのですが、
古事記の中で、
秋葉神社のご祭神、火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオミカミ)さんがお産まれになる時、
母である伊弉冉神(いざなみのかみ)さんは陰処(ほと)に大火傷を負ってしまい、
その火傷が悪化して、伊弉冉神さんは死んでしまったそうです。
(私が読んだ本には大変な難産であったという解釈がされていました)
そして……
夫である伊奘諾神(いざなぎのかみ)さんは、
泣き悲しみ、十拳剣(とつかつるぎ)で、
産まれてくる時に妻に大火傷を負わせた火之迦具土大神さんの頸(くび)を斬ってしまった……
しかし、
本当は火之迦具土大神さんは、ここで死んでしまっていないのだそうです。
この時、伊奘諾神さんは、
火之迦具土大神さんの「荒魂(あらみたま)」(一霊四魂の考え方の中のひとつで、怒りなどの荒々しい気持ちに関係する魂)だけを斬ったのだそうです。
なので、
火之迦具土大神さんは死んでおらず荒魂だけを斬られた後に、
火の神、
そして剣に関係のある神様、
須佐之男命(すさのおのみこと)に降りていかれたそうです。
……なので秋葉神社の社紋「剣花菱」に、「剣」という字が使われているのかな?
なんて思ってしまいました。
そして、秋葉神社さんの社紋「剣花菱」を寄進された武田信玄さんの旗「風林火山」の意味も……
【風のように素早く動いたり、
林のように静かに構えたり、
火のような激しい勢いで侵略したり、
山のようにどっしりと構えて動かないという意味。
転じて、物事の対処の仕方にもいう。
時機や情勢などに応じた動き方。】
戦いではありませんが、
今回私が感じたこの秋葉山の姿や、
秋葉神社さんへたどり着くまでに感じたこと、
その時の心の動き、
学んだこと、気づかせていただいた大切なことなどとも通じているような……
(その時その時の本当の自分をよく見つめて、
揺れずに、静かに『今』に足をつけて、生きる)
そんな勝手なイメージが、
浮かんでは消えていきました。
ぐねっとした太い枝に天狗さんがとまっているかもしれません……♪
可愛い紅葉です♪
お花も力強く咲いてみせてくれていました♪
◆
ここは天上界なのではないか……?
と思えてくるほど、純粋な太陽の光を感じられました。
「これが本当の太陽の光の色か……」
写真を撮らせていただきながら、ここはどこを写真におさめても美しいことがわかりました。
太陽の輝きや、自然の偉大さに、圧倒されながらも、
私も清く、謙虚に、自分を生きようと、
心に火が灯されたようでした♪
◆⑥につづく♪
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