日記: 『今日はなんでもない、ただの特別な1日』

今日の帰り道は北欧の空みたいだった。
静かで鮮やかな青色をしていた。(#78bbff)
空につられて優しい色したビルの間から、細くても堂々とした三日月とゆっくり流れる飛行機が見えた。

交差点を渡る車のエンジンは、波みたいな音がした。
静かにさらっと消えていく音もあれば、力強くて体に響いてくる音もたまにあった。

近くの人が花束を持っていた。
その人の方向からは、柔らかな香りとちょっとだけの鼻歌が僕に届いた。
なんの花を持っているか見たかったけど、鼻歌が止まったら嫌だったのでやめておいた。

何も特別じゃないただの1日だった。
だけど、信号待ちも楽しかった。

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