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オトナの学びは、自分で決めて受け取りに行けるコト。それがオトナの醍醐味では?

商業施設が開催する従業員研修(テナント会費等から教育内容決定し、運営または委託することが多い)、多くはコンサル・研修会社に委託されます。年度末になると、次年度の教育プランを練ってから、発注されることもありますが、多くは委託業者である私たちと共に一緒に検討し、予算に応じて決定して行きます。

こんなことができたら、お客様にも良いサービスが提供できるだろう。
今年は、このテーマでやってみたら、従業員の皆さんにも喜んでもらえるのでは?

など、アイディアは多々あります。しかしながら、商業施設によっては、売上減の店や退店が続いていたり、そもそも店舗の従業員数もミニマムで運営という実情を抱えていたり、理想と現実を行ったり来たりしながら、検討を重ねています。
商業施設での研修や講演会などは実務に関することはもちろんですが、プライベートな場面にも役立ちそうな面白いテーマのワークショップなども開催されていて、多くの方が参加されたらいいのになあ。なんて傍から羨ましく思うコースも設定されています。

社会人の再教育として、「リカレント教育」という言葉を聞く機会も増えてきましたが、実際には実務で精一杯ということも多くあると実感します。
これまで、惜しいなあ。と思ってきたことの1つに、子育て中のお母さんたちがパートタイムで勤務されているが、研修などスキルアップの機会を得られないでいることでした。これは現状も変わりなく、所属されている企業・勤務されている商業施設など、どちらも様々に社員教育はありますが、「リカレント教育」には及んでいないのが現状でしょう。

2022年3月とある商業施設で接客スキルアップ研修を担当しました。
珍しく、子育て中のパートタイム勤務(平日昼間のみのシフト)の女性が参加本研修に参加されていました。
「楽しみにしていた」と研修前から、驚くくらいのポジティブ発言をされていたので、動機を聞きますと、
「昨年、コロナ禍で仕事が減っていた為、自分で通信教育を申し込んで勉強をはじめた。
今回、店舗のお使いを頼まれ、商業施設内にある店舗の郵便ポストを受け取りに行った際、この研修開催のチラシを見て、ぜひ受けてみたい!と店長に相談・お願いしたところ、申し込みをしてくれた。」とのことです。


※勤務日以外であり、あくまでも自主的な参加。
↑このケースとっても多く、
非正規の方は時給は発生しないことを承知で参加。
店長やリーダー自身は、シフトの関係で、店舗がまわらなくなるので、休日に設定し、休日返上で自らの学びを得るために出席。

こんな待遇で接客サービス業の質が上がるわけないよな。と、
いつも心の叫びをグッと抑えて、
「よく来てくれましたね~」と故郷のおばあちゃんの気持ちで歓迎の意を伝えています。

それはさておき、どんな立場・状況であれ、学ぼう!と決意し、行動を起こすって、素敵なオトナに出会ったなあ。と嬉しい気持ちになりました。そして、彼女のお子さんはきっと勉強することを楽しむのだろうなあ。とも想像しました。実際、もっと勉強したいから、塾のコースを個別指導に替えたいと言われている。なんて、こぼれ話も。

そうだ。オトナの学びとは、だれかに与えられたり・強制されるのではなく、
やりたいのであればジブンで選択をし、実行するのがオトナの醍醐味。
子どもの頃、お稽古事やら塾は行きたい!と思って、私自身は両親に交渉した覚えがあります。
オトナの楽しみは、ジブンで好きなことを受け取りにいける事ですよね。

実務や生活で精一杯と、私自身も言い訳にすることが多々あります。自戒も込め、素敵なオトナに出会え、良い刺激をもらえたな。と教える側の立場にありながら、いつも受講されている方々に教えてもらっている幸せな仕事ですね。
こんなラッキーな仕事をしてみたい!という方、一緒にオトナの部活動をするところからいかがですか?




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