好きな女の子が自分のことを「童貞っぽい」と言っていた
失恋譚 第三編
渋谷の音楽系のクラブでバーテンダーをしています。
一夜限りの、永遠に会わない誰かの失恋を打ち明けられることがあります。
そんな失恋譚のうち、どうしても忘れられないものを文字に綴りました。
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飲み会で好きな女の子が自分のことを「童貞っぽい」と言っていたタイミングでトイレから戻った。いたたまれなすぎて一次会で帰った。むしゃくしゃして家帰ってからその女の子に似てるAV女優で抜いたけれど、賢者タイムで、より虚しくなった。二次会でその女の子は酔っ払い、三次会でイケメンの先輩といつの間にか消えていた。翌朝、下世話な噂が好きな同期が聴いてもいないのに教えてくれた。
あと、俺が童貞は正解だった。
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