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性行為は赤ちゃんを寝かしつけることと似ている

バーテンダーで勤務していた夏、ホストが性行為と赤ちゃんを寝かしつけることについて話していた。

ホストがセックスを赤ちゃんの寝かしつけに例えるのがギャップすぎて、思わずジントニックを作りながら聴き入っていた。

その時の話が印象に残っているので、私なりのフィルターを通過させて言語化し直したものを書く。

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性行為において、雰囲気よりテクニックを重視する男性は多い。

うまく言語化するのが難しいテクニックより、「指をこうやって動かす」みたいなテクニックの方が分かりやすいからだろう。

しかし、性行為は赤ちゃんを寝かしつけることと似ている。 

赤ちゃんを寝かしつけるときに、「早く眠って」と脅迫しても泣き出すだけだ。

「気持ちいい?」「はやくイッていいんだよ」と始まって30秒で何度も聞いてくる男性は、赤ちゃんに「早く寝なさい」と命令することに近い愚行を犯している。

眠るには、暗くて静かな部屋だったり、少しアロマが焚いてあったり、温かくて心地いい温度とふかふかのお布団という環境が大切だ。

どうやって撫でたら、赤ちゃんが眠くなるのか、というテクニックは、ようやくその後にくる些細な話だ。

雰囲気よりテクニックにこだわる男の瑕疵もここにある。

自分の嫌なことをしたり、痛くしない人だと信頼しているか、何かあったらコミュニケーションをとって合わせてくれるくらい自分のことを見てくれている人か。
おどおどしないで誘う時はちゃんと誘ってくれるか。

そんな雰囲気が、大きな土台になる。

触れ方や指の動かし方が無意味とは言わないけれど、テクニックはその後の話だ。

ショートケーキで例えたら、ショートケーキを準備するところまでが「雰囲気」で、最後に仕上げでいちごを乗せるのが「テクニック」に相当する。


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