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蜂蜜の香りのヘアブラシと、noteのこと。

こんにちは。桜小路いをりです。

最近、ヘアブラシを買い替えました。

以前使っていたものがかなり傷んできたので、同じものをリピート購入。

パッケージから開けてみて、「あっ、そういえば」と気づきました。

このヘアブラシ、蜂蜜の甘い香りがするんだっけ。

すっかり忘れていたけれど、そういえばこんな香りがしていたっけ……と。

最近は、髪をドライヤーで乾かす間、時折ほのかに甘い香りが漂ってきて、幸せな気持ちで夜のご自愛タイムを過ごしています。

蜂蜜の香りを嗅ぐと心がふっとゆるんで落ち着くのは、風邪をひいた日や眠れない夜に、蜂蜜入りのホットミルクを飲むことが多かったからかもしれません。

ティースプーンで瓶に入った蜂蜜をたっぷり掬って、とろとろと落ちていく金色の輝きにしばし見惚れてから、牛乳に溶かして。

風邪をひいているときは、その甘さが喉の痛みにじんわり沁みて。

眠れない夜は、その甘さが不安をじんわり溶かしてくれて。

蜂蜜って、私にとってはどこか特別な存在で、「常に日常にあるもの」ではありません。

でもだからこそ、蜂蜜が傍にあった思い出は、どれも温かくて優しいものばかり。

そういえば、以前書いた20字小説も、蜂蜜のそんな優しい効能がもとになっています。

ヘアブラシの蜂蜜の香りも、いつかは薄れてしまう。

「蜂蜜の香りのヘアブラシで髪を梳かしたとき、幸せな気持ちになった」という思い出だって、気づいたら忘れてしまって、ひょっとしたら忘れたことすら忘れてしまう。

でも、こうしてnoteに綴っておけば。

いつか読み返したときに、「ああ、そうだった」と思い出すことができるし、もし私自身がこの記事の存在を忘れてしまったとしても、この記事を読んでくださったどなたかが、覚えていてくれるかもしれない。

そう考えると、noteって、そしてインターネットって、すごく素敵なものだなと思います。

小さい頃、蜂蜜の空き瓶を綺麗に洗っていつまでも捨てずにいたみたいに。

瓶の中に黄色のビーズを入れて、とろりと甘くて優しい味だった蜂蜜を思い出してニコニコしていたみたいに。

思い出の残像を、残り香を、noteに綴って閉じ込めて、大切にしていけたらいいなと思います。

そういえば、桜小路の記事の中で、ぱっと「あの記事は記憶に残っている」というもの、あるでしょうか?

もしあれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。

今回お借りした見出し画像は、瓶に入った蜂蜜の写真です。光を浴びてキラキラしているのがとても素敵で、即決でした。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。