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今年出会えてよかった「歌ってみた」7つ。

こんにちは。桜小路いをりです。

12月は1年のまとめの月ということで、これから少しずつ「今年出会えてよかった」アレコレをご紹介していきます。

今回は、YouTubeに投稿されている「歌ってみた」について。今年の私の生活の中で、切り離せない存在でした。

長くなりそうな予感がしますが、最後までお読みいただけると嬉しいです。

健屋花那「君が飛び降りるのならば」

健屋花那さんは、この「歌ってみた」で初めて知りました。
私は最初、歌い手さんかと思っていたのですが、にじさんじのライバーさんです。
歌い方は力強いのに、発音は丸っこくて、柔らかい印象を受ける不思議な歌声だなと思います。

「君が飛び降りるのならば」という曲は、飛び降りようとしている友人に「ちょっと待って」と言い募る歌詞になっています。

説き伏せて思いとどまらせるのではなく、「見たいテレビがあった!」「飛ぶの後でにしませんか!」と叫ぶところが、たまらなく優しいです。

また、間奏の途中で友人が飛び降りてしまわないよう、一度歌い始めたら曲が終わるまでずっと歌声が止まないという構成になっています。
色んな部分に「生きて」というメッセージが込められた1曲です。

力強くも優しく、何より友人を助けようと懸命に言葉を並べるこの楽曲に、健屋花那さんの歌声がぴったりです。

-hotoke-×初兎(いれいす)「少女レイ」

夏によく聴いていた「少女レイ」。こちらの動画は、「少女レイ」を聴き漁っていたところ、たまたまYoutubuのおすすめに出てきました。
歌い手グループ「いれいす」のメンバーである、-hotoke-さんと初兎さんの「歌ってみた」です。

オリジナルのラップが入っていたり、「歌ってみた」だからこそ生まれた作品という感じがします。
こういう、歌い手さん独自の解釈があるカバーって、とても素敵です。

映像も、爽やかで儚いオリジナルの雰囲気にぴったり。
モノクロのモチーフが随所に散りばめられていたり、ノイズのようなエフェクト(というのかな……?)が入っていたり、細かな部分まで作り込まれていて、何度も見たくなります。

花譜「ラプンツェル」

ヨルシカのコンポーザー・n-bunaさんの楽曲。

n-bunaさんの初音ミクちゃんは、少し大人っぽい声色をしていて、人生の酸いも甘いも経験してきた、どこか諦めが垣間見える「ラプンツェル」。

一方、花譜さんの歌声で聴く「ラプンツェル」は、「本当にもうやり直せないの……?」という、細く儚い希望に縋るような作品になっている気がします。

(あくまで私のイメージです。もちろん、どちらもすごく素敵。)

この「歌ってみた」がきっかけで、TSUTAYAに行ってn-bunaさんの「月を歩いている」というアルバムを借りました。
童話モチーフの曲がたくさん収録されていて、物語好き、童話好きにはたまらない一枚です。出会えてよかった。

花譜「CH4NGE」

続いても花譜さんの「歌ってみた」。
「ラプンツェル」とは打って変わって、カッコいいカバーです。

この動画が投稿されたとき、とてもびっくりしました。そして同時に、概要欄の「わたしがすきなうたをうたうよ。」という言葉が一層きらめいて見える気がしました。
花譜さんって、本当に楽しそうに歌を歌う方だなと思います。

私は「CH4NGE」に対して、気だるげで最高に治安が悪くてカッコいい、というイメージを抱いていました。
花譜さんの「歌ってみた」は、オリジナルの根っこの治安の悪さは残しつつ、弾むような歌声が印象的です。不敵な笑みを浮かべながら好きなように思う存分、歌を歌って、それがひたすら楽しくて仕方がない、という感じ。

可愛い。そしてカッコいい。毎日リピートしてます。

ヰ世界情緒「アイデンティティ」

ヰ世界情緒さんの歌声、個人的にすごく好きです。
清らかで、どこか艶やかで、繊細にカットを施されたクリスタルみたいなお声だなと思います。

「アイデンティティ」は、二人で歌う「歌ってみた」のイメージが強かったのですが、こちらはヰ世界情緒さんがお一人で歌われています。

迫力のある強い声と、繊細で可愛らしい声の切り替え、色んな声色を自在に操る、芸術作品のような「歌ってみた」です。

ちなみに、同じKanariaさんの楽曲である「QUEEN」のカバーもすごく素敵です。
どちらにしようか迷ったので、この際、一緒にリンクを貼っておきます。


Lucia「U」

映画『竜とそばかすの姫』の中で、私がいちばん好きな楽曲である「U」。

Luciaさんの歌声は、オリジナルのBelleよりも少女らしさが強く、可愛らしい印象です。

そして、私はLuciaさんの歌声から「歌うことが楽しい」という幸福感や満足感を感じました。
Belleの歌声からは、歌えなかった自分を振り切って歌えることの嬉しさと、まだ少し残る「歌うことへの臆病さ」を感じる気がしたので、新たな解釈が加わりました。

どちらも、めちゃくちゃ大好きです。そして、常田大希さんの曲がやっぱりカッコいい。美しさの中に、力強さとしなやかさがあります。

映像も、映画に合わせた素敵なものになっているので、目でも耳でも楽しめる「歌ってみた」です。

こはならむ「Dragon Night」

今年は本当に本当に色んなことがあって、たくさん世の中が変わって、「どうなっちゃうんだろう……」と不安になることもいっぱいあって。

そんなとき、思えば欠かさず聴いていたのは、この「歌ってみた」でした。

軽やかながら芯のあるギターの音色、こはならむさんの優しくも力強く、どこか少年っぽさのある歌声が重なると、それらがとても心地よく響き合います。

祈りにも似た歌詞の数々、願うように言葉のひとつひとつを拾い上げる歌声に、得も言われぬ凛とした美しさを感じます。

以前から知っていた楽曲ではありましたが、改めて「素敵な楽曲だな」と思わされました。
こういうところも、「歌ってみた」の醍醐味だと感じます。

まとめ

「歌ってみた」について書くときは、どうしても比較的な文章になってしまうのですが、何卒ご了承ください。

今回ご紹介した7曲は、オリジナルも大好きで、他の方のカバーもたくさん聴いていた曲ばかり。

その中でも、「今年出会えたことで、私の音楽ライフがより素敵になった」楽曲たちです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

素敵な音楽と、聴く方との間の橋渡しができていますように。

今回お借りした見出し画像は、ハートの入れ物に入った鬼灯の写真です。今年は色んなことが起こったからこそ、温かな気持ちになれる楽曲に何度も救われました。鬼灯は、お盆の時期にご先祖さまが帰ってくるときの目印にもなるので、「提灯」などの灯りのイメージで選ばせていただきました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。