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MILGRAM 第二審/ユノ 考察

こんにちは。桜小路いをりです。

今回は、「MILGRAM」第二審、二人目の囚人のユノについて考察していきます。

ユノの第二審MVはこちらです。


私の第一審MVに関する、ユノの考察はこちらから。

センシティブな話題を含むので、苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。

あくまで私個人の考察なので、予めご了承のうえお読みいただけると嬉しいです。

第一審の答え合わせ

大体の予想は当たっていたように思います。

男の人とお金をもらって交際していたユノは、自分に宿ってしまった子供を「産まない」という選択をした。(あえて遠回りな言い方をしますが、ご了承ください。)

産まれてきた子供の命を奪ってしまった、という最悪の予想は外れたのかなと思います。

でも、ユノがした、授かった赤ちゃんを「産まない」選択が「MILGRAM」で「罪」と言われるのか……という疑問も感じます。1回で終わらなかったのか……。

また、ユノのボイスドラマを聴いたところ、特に家庭環境に問題はなかった、とも言っています。かちこちの頭で考えちゃいけないみたいです……。

ボイスドラマについて

ユノは、第一審での審判の後、急に「MILGRAM」に対して、というより周囲に対して冷めてしまっています。

ユノ曰く、その理由は「この状況の面倒臭さが楽しさよりも勝った」こと。
そして、「自分の境遇を好き勝手に想像されて、赦されたから」。
ちなみに、そのくだりで、ユノは「声(恐らくエスを依り代としてMILGRAMを見ている視聴者の声)が聞こえる」とも言っています。

このことから、この子は可哀想だ、という勝手な思い込みを抱かれて説教をされたり、傷つけられたことがあったのだと推測できます。

ユノの「人殺し」に至るまでの一連の行動は、自分の意思でしたこと、というのも新たな真相でした。
もしかしたらユノは、驚くほど合理的でクールな性格なのかもしれません。
極論ですが、欲しい物がある、お金がない、稼げばいい、ラクに稼げる方法はないか、と考えを巡らせて、すぐに援助交際に踏み出してしまうような。

また、ユノは、「やったことが同じでも大層な動機があれば赦されるのか」ということも言っています。

うーん……、ユノ、なかなか分からないです。

また、彼女は第一審のときの「MILGRAM」を「暖かかった」と評し、ボイスドラマの終盤にこう言っています。

赦すとか、赦さないとか
おままごとだよ。そんなんじゃあ
アタシは暖かくならないもん。

「暖かい」は、キーワードのような気もします。
果たして、ユノの言う「暖かい」はなんなのか。

私が最初に考えたのは、「計算も駆け引きもなく、人との関わり合いを楽しめること」でした。
「心を通わせられること」とも言い換えられるかもしれません。それが、たとえたった一瞬だったとしても、その一瞬の温かさは、ユノの心にずっと残り続けていたのだと思います。

第二審の楽曲について

オシャレで大人っぽい楽曲から、ユノの本当の姿が見える気がします。

第一審の「アンビリカル」では、あざとく振る舞っているような、ませている部分が透けているような印象でした。
一方、今回は、大人びていることを一切隠そうとしていません。つまり、怠そうな、冷めた自分の本性を見せている気がします。

くだらないモノサシで あたしを測らないで 
ねえ知ったかぶりは黙って
赦しちゃっていい感じ? あたしは違うのに
ねえ知ったかぶりは黙って

第一審の自分の考察に突き刺さりまくる歌詞。ドキッとします。
ここまで読んでいた制作陣の皆さん、すごすぎる。

撫でるように 「いい子」だとか
自己満で書いた免罪符は いらないから

ここの歌詞は、「大層な理由があれば、やったことは同じでも赦されるのか」というユノの言動に重なる部分だと思います。

「自己満で書いた免罪符」、つまり、「こんなに大変なことがあった結果犯してしまった罪を、厳しく裁くのは気が引ける」という、いわば裁く側の都合で書かれた「免罪符」。
「それはいらない」ということは、ユノは、同情から「赦される」ことに嫌悪感を抱いているように思います。

先ほど、ユノの言う「暖かい」は、「計算も駆け引きもなく、人との関わり合いを楽しめること」だと書きました。
ならばユノは、「囚人を裁く」という計算を要する行為が行われた時点で、「MILGRAM」から心が離れてしまったのかもしれません。(「MILGRAM」は三審制ですから、なおさら「計算」しながら審判する必要がある気がします。こういうところも、嫌いだったのかな。)

第二審のMVについて

今回のMVでは、ユノのビジュアルがすごく特徴的だったのでそれを中心に考察していきます。

まず、ユノが着けている指輪の意味について調べてみました。

右手の薬指の指輪は、「心を落ち着かせ安心したい」というときにぴったりだそうです。不安や恐怖心を鎮めて、自分らしさを取り戻すことができるとか。
「自分らしさ」、つまり、冷めた一面や大人びたクールな部分が、やはりユノの本性のように思います。

また、右手の小指の指輪は、「自分の魅力をアピールしたい」「自分の魅力を引き出したい」というときにおすすめのもの。
左手の中指に着ける指輪は、「人間関係を良くしたい」ときに良いそうです。
どちらも、お金をもらって男性とお付き合いをしていたユノにとって、欠かせない要素のように思います。

そして、コメント欄で見て「なるほど!」と思った考察は、ユノの猫耳のような髪型が「猫を被っている」様子を表している、ということ。
本当はすごく冷めている性格なのに、それを隠して援助交際をしていたのかなと思います。(冷めた性格ならば、お金を払ってまで女子高生と交際しようとする大人に対して、嫌悪感を抱いていてもおかしくないのではないでしょうか。)

また、MVの最後のほうには、サングラスが割られる描写もあります。サングラスは、ガラスの部分に色が付いた眼鏡……すなわち「色眼鏡」と捉えることができる気がします。
これは、看守に対するメッセージではないでしょうか。
「可哀想な子」という「色眼鏡」で見られたことに対しての憤りを表しているように思います。

また、そのシーンで青い羽根が舞っているのですが……第一審のマヒルのMV「愛なんですよ」に出てきた青い羽根と関連があるのかな。マヒルのMVの羽根より淡い色なので、穿ちすぎかもしれませんが。

まとめ

以上が、現段階の私なりの考察です。

個人的にずっと引っ掛かっているのが、ボイスドラマの終盤、「私ってさ……本当に、生きてる?」という発言でした。
なんだか、重大な伏線な気がします。

これからも、ゆるく「MILGRAM」を追いかけつつ、慎重に考察していきたいです。

今回お借りした見出し画像は、ピンク色のバラの写真です。今回のMVの色彩をイメージして、鮮やかな色の写真を選ばせていただきました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。