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自分の定規、他人の定規/1ヶ月書くチャレンジ Day 27

こんにちは。桜小路いをりです。

「1ヶ月書くチャレンジ」27日目、今日のお題は「誰かに言われた大切な言葉」です。

私は、人からかけられた言葉は、プラスなものであれマイナスなものであれ、どれも覚えているタイプです。

その中でも、「ああ、なるほどな」と自分の中にすとんと落ちた言葉があります。

それが、半年ほど前に、父が言ったこの言葉です。

みんなが、自分の定規は真っ直ぐだと思っている。

また、その時に母にこう言われたことも印象に残っています。

自分の持っている定規の長さの分しか、人はものを測れないから、30cm定規を持っている人には、それより大きいものは測れないし、曲線のものも測れない。

言い得て妙、とはまさにこのこと。

定規が真っ直ぐ、というのは、誰もが絶対に疑わないことで。
「なんか合わないな」と思ったら、それは直線の定規で曲線を測っていて。

こういう、疑わないけれど実は自分が間違えていることって、案外たくさんあると思います。

そして、自分の定規が真っ直ぐか確認するのは、至難の業です。

それぞれの定規が少しずつ曲がっているからこそ、完璧な人は絶対に存在せず、誰しもが間違えてしまうこともある。

でも、大切なのは、「これは自分の定規じゃ測れない」と思ったら、その定規をびよんと伸ばしてみること。
それでも駄目だったら、思いきって、ぐにゃりと曲げてみること。
そうすることで、もしかしたらその定規は、どんなものも自由自在に測ることができる「メジャー」に変わるかもしれません。

そして、「あれ、もしかして曲がってる?」と思ったら、1度立ち止まって、これとこれは確実に真っ直ぐ、という所にあてなおしてみること。
たとえば、オリオン座の三ツ星とか。

また、これは「他人の定規」にも似たようなことが言えます。
理不尽なことを言われても、「ああ、この人はきっと、私よりもずっと短い定規を持っているんだな」と思えば、一歩引いた、冷静な状態でその言葉を聞き流すことができます。

SNSでよく見る、批判や誹謗中傷は、こうした「定規の長さの押し付け」なのではないかと思います。

「私の定規でぴったり測れないなんて、あなたは間違ってる!」

本当にそうでしょうか。
世の中には、自分の定規ではどうしても測り切れないものもあって。
大切なのは、「あれ、測れない」と、まず疑問を感じること。

測る対象が、定規に対して大きすぎるなら、定規を頑張って伸ばしてみる。
それでも測れそうになかったら、無数にある物の数を「いっぱい」と言うように、「なんかよく分かんないんだけど、でかいんだよ」と言ってしまうこと。

測る対象が定規に対して小さすぎるなら、メモリをさらに細かく振ってみること。

定規の形は、私たちの心と考え方次第で、どんどん変えられると思います。

より便利にするのも、より不便にするのも、自分次第ではないでしょうか。

父と母の言葉が、私のnoteを経由して、この言葉を必要としている方々に伝われば嬉しいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。